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道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫)
 
 

道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫) [文庫]

フリードリヒ ニーチェ , Friedrich Nietzsche , 中山 元
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ニーチェが目指したのは、たんに道徳的な善と悪の概念を転倒することではなく、西洋文明の根本的な価値観を転倒すること、近代哲学批判だけではなく、学問もまた「一つの形而上学的な信仰に依拠している」として批判することだった。ニーチェがいま、はじめて理解できる決定訳。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ニーチェ,フリードリヒ
1844‐1900。ドイツの哲学者。プロイセンで、プロテスタントの牧師の家に生まれる。ボン大学神学部に入学するが、古典文献学研究に転向。25歳の若さでバーゼル大学から招聘され、翌年正教授に。ヴァーグナーに心酔し処女作『悲劇の誕生』を刊行したが、その後決裂。西洋哲学の伝統とキリスト教道徳、近代文明を激烈に批判、近代哲学の克服から現代哲学への扉を開いた。晩年は精神錯乱に陥り1900年、55歳で死去

中山 元
1949年生まれ。哲学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 378ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/6/11)
  • ISBN-10: 4334751857
  • ISBN-13: 978-4334751852
  • 発売日: 2009/6/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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38 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ルサンチマン論を核とするキリスト教批判, 2009/6/21
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お気に召すまま (埼玉県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫) (文庫)
『善悪の彼岸』の姉妹編として書かれ、ニーチェには珍しい論文形式だ。ヨーロッパにおける道徳の系譜は、「弱者」に主導権が握られてしまったので、本来、「良いgut」には「悪いschlecht」が対立すべきなのに、「悪しきboese」という新しい概念が捏造されて、「善と悪gut und boese」の対立を主張する「奴隷の道徳」が成立してしまった。その経過をニーチェは丁寧に解明する。『ツァラトゥストラ』のようにハイになっていないので、議論は分りやすい。「美的観照」は性欲を鎮めるというショーペンハウアーの主張を論じた箇所を、既訳と比べてみよう。「美的観照はほかならぬ性的関心に反対作用を及ぼす、従ってそれらはあたかも忽布苦味素(ルプリーン)と樟脳(カンフル)の関係に似ている」(木場深定訳、岩波文庫)。「美的観照こそは性的な<関心状態>を阻む作用をする、それはホップ苦味素が樟脳に作用するのと同じようなものである」(信太正三訳、ちくま学芸文庫)。「美的な観照は、性的な意味での個人的な関心を抑える働きをする。それは[鎮静剤の]ルプリンが、[刺激剤の]カンフルの働きを抑えるのと同じである」(本訳 p202)。中山氏の訳文は、原語を愚直に日本語に置き換えるのではなく、意味がすっと心に入るように訳されているので、文章にスピード感がある。
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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 訳文が秀逸, 2009/12/20
レビュー対象商品: 道徳の系譜学 (光文社古典新訳文庫) (文庫)
個人の欲望を充足するために社会を形成したが、それがかえって法律と刑罰を充実させて個人の欲望を制限してしまった。
ここまではよく聞く話ですが、ニーチェは更に踏み込んで他者に向けられなくなった人間の残虐性が自分に向かうようになり、その先鋭化したものが一神教であると指摘します。
時に過ちを犯してしまう自分を責める良心(自分への攻撃)が、神という絶対者を前に極大化されるという見方は衝撃的で真に迫るものがあります。

素人なので原文に忠実なのかはわかりかねますが、訳文自体は非常に読みやすく文章に勢いがあります。
解説が要領よく本文をまとめているので、哲学書によくある「何を言いたいのかよくわからなかった」という事態に陥らずにすみます。
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