出版社/著者からの内容紹介
鎌倉時代の初め京の都に誕生した道元は、優しい母伊子との別れの後、比叡山で修行の生活に入る。この時12歳。やがて建仁寺の明全と出会い手を携えて中国大陸の宋国へ渡る。そこに待っていたのは只管打坐(しかんだざ)であった。
「禅」(ゼン)といえば、外国ではイコール「日本」とか。その禅の本拠地が福井県永平寺町にある曹洞宗大本山永平寺。この永平寺を開いたのが鎌倉時代の禅僧道元である。今年は道元禅師の750回大遠忌の年で、永平寺を訪ねる壇家の数も例年に増して多いとか。この記念の年に、癒しの作家立松和平が道元の小説に挑戦したのがこの作品である。本書では道元が生まれて成長し、修行を続け、宋国で師如浄禅師と出会って身心脱落するまでの半生を描く。道元の人生は、まさしく只管打坐の「ひたすら坐禅」の人生で、小説にしにくいといわれてきた。そのせいで今まで道元の小説にはこれぞというものがなかった。立松和平はあえて難関に立ち向かい、あたたかな血のかよう作品に仕上げた。
内容(「MARC」データベースより)
8歳で母と死別し出家を志した道元は、24歳にして宋へと旅立つ。そこで出会ったのが如浄禅師だった…。26歳までの道元の半生を描く、あたたかな血がかよう小説。道元禅師750回大遠忌記念出版。『傘松』連載。