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道元の和歌 - 春は花 夏ほととぎす (中公新書 (1807))
 
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道元の和歌 - 春は花 夏ほととぎす (中公新書 (1807)) [新書]

松本 章男
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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道元の和歌 - 春は花 夏ほととぎす (中公新書 (1807)) + 道元禅師語録 (講談社学術文庫)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえてすずしかりけり」曹洞宗の開祖道元が詠んだ和歌47首を鑑賞し、その生涯と思想をたどる。

内容(「BOOK」データベースより)

曹洞宗の開祖道元は、すぐれた歌人でもあった。良寛や川端康成が愛誦した「春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえてすずしかりけり」も道元の作である。新古今集の歌人・慈円を大叔父に持ち、後鳥羽院宮内卿らと親交を結んだ道元にとって、歌を詠むことは自らの人生に欠かせない営為であった。いまに伝わる四九首を、その生涯や思想をたどりながら鑑賞する。一見平易な歌の中に込められた道元の深遠な思いが浮かび上がる。

登録情報

  • 新書: 240ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2005/7/26)
  • ISBN-10: 4121018079
  • ISBN-13: 978-4121018076
  • 発売日: 2005/7/26
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:新書
 道元がテーマだが、それはすなわち、「自然」がテーマでもある。
よくあるのは、自然はいいもの、自然は素晴らしい、自然を大切に、と、
訓辞のオンパレードの本だが、この著者は、そういう馬鹿の一つ覚えの
様な書き方は一切しない。和歌と、その素敵な注釈(現代語訳)により、
読者の目の前に風景や雰囲気が広がり、道元が和歌を作りたくなった、
その動機となる光景が浮かび上がる。本当にそういう中に身を置いて
みたくなる。読んでいて、和歌の動機や背景がとてもよく伝わってくる。
高尚な仏教思想や、伝記を前面に押し出した本ではないと思う。また、
知識のひけらかし的な、重箱の隅をつつくような語句やテキストの
解析みたいなことも一切しない。(内容は深いのに、読みやすい!)
 道元が自然をどう感じたか、それが主題であると思う。「文学」と
称するにふさわしい、上質な本。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 道元の『正法眼蔵』は高い評価にも関わらず、その難解さゆえに、一般の人々がふつうに読むには無理がある。その近づくのを峻拒するような高峰をクリアすれば、すばらしい景色が展開するのを見ることができるのに、そのすべを知らないためにいたずらにその噂を耳にするようなものだ。
 この新書は道元の世界に、その和歌を通して近づこうという試みの書である。和歌の解説に終始しているのかと思ったが、道元の生涯をたどりつつ、その折々に詠んだであろう歌を分析し、注釈を加えてゆく。文章も読みやすい。手頃な類書がないゆえに、ユニークな道元への入門書になっている。 
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
 春夏秋冬の自然美に浸るゆとりの大切さを歌ったあの歌…と言えば、大方の人は分かるであろう。道元和歌49首のうち、46首は本文各章次の小見出しで明快にその真意が説明されている。
 本来の面目(春は花・夏ほととぎす)・深山の奥(山々と交わって生まれる自発心)・季節の歌(道元の数寄)・菩提とは何か(道元の日常)・生死事大(道元の日常)・祖師禅の来し方(鎌倉教化)・心月孤円(道元にとっての月とは)・最後の中秋(命終を前にして)
 さて、「おわりに」挙げられた次の三首の和歌こそ道元の真髄を示す代表歌であると言えよう。
心とて人に見すべき色ぞなきただ露霜の結ぶのみして
 われわれの意識そのものは色も形もないが、仏菩薩と感応することで悟りに向かい、「発心」は 菩提心に深まっていく。露霜で草葉が染まっていくように…
草の庵に起きてもねても祈ること我より先に人を渡さむ
 自分より他人を大切にする心がけである。自分が救われていなくても、先にあらゆる生命あるものを救おうとする心である。「自未得度先度他」
声づから耳に聞ゆる時さればわが友ならん語らひぞなき
 涅槃すなわち仏の境地に自分自身が到達して、そこから更に仏を見ることができる。「仏向上事」と言われるが、そこに至らなくても、悟りに向かいたい願心が生じたら、皆さんとは語らいがなくても法友と言えよう。このような人間信頼観に満ちている人が道元であると思われる。
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