著者は戦前から、世の中の貧しさを無くすことを信念としてきた。そのために、物資を世の中に水道のように満たし、不自由をなくすことが生産者の務めであると考え、企業経営を行ってきた。さらに、身も心も豊かな社会を実現するためには、政治の果たす役割が極めで重要だとして、その充実を訴え続けてきた。このように、大企業の単なる経営者にとどまらず、高い理想を持ちその実現のために行動した著者だけに、本書で取り扱われているテーマも、いわゆる人生訓的なものから、仕事や経営の心得、政治への提言まで幅広い。
本書の初版が出たのは1968年なので、すでに「古典」といってもよいが、その内容は決して色あせていない。それは、著者が時代によらない普遍的な真理を洞察していたからであり、また、著者の理想とした「身も心も豊かな社会」がいまだに実現していないからであろう。飾り気のない文体は、礼節を重んじ、謙虚に人に接することを常に説いた著者の人柄がにじみ出ており、思わず引きこまれてしまう。社会人だけでなく、大学生や高校生にも手にとってもらいたい。きっと何かを発見できるだろう。(戸田圭司)
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5つ星のうち 5.0
総ての学ぶ人と働く人と経営する人のための、「原点に帰るための本」,
By
レビュー対象商品: 道をひらく (文庫)
『道をひらく』との出会いは高校生の時。生駒の商店街でしがない文具商を営む父が、お店の奥にある本棚に並べてあったのを手にとって読んでみました。店番を頼まれて退屈しのぎで読んだのですが、 読後感がすがすがしくて「なんだか起業家になってみたい」という気持ちにさせる書物でした。 そのあと10年ぐらいたって、ある教育産業の社員になってからそのままその会社に残ろうか、転職しようかと迷っている時に、今度は自分で上本町の書店で買って読みました。 最後に読んだのは、12間勤めてから独立して自分で事務所を構えた時でした。 『道をひらく』もまた、時を越えた名著として位置付ける価値のある書物だと断言します。
48 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いろいろ考えさせられる本・・・,
By カスタマー
レビュー対象商品: 道をひらく (文庫)
さすが、本物の成功者!!目の前の利益だけではなく、 当たり前なことができていない世の中。 成功するためには、 本当の成功は得られない。 いつも本を読むのが早い私だけど、 この本は さまざまな人の心に届くことと思う。 私がこれから生きる中、
36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
誇りを持って働くために,
By
レビュー対象商品: 道をひらく (文庫)
部下を物のように使い捨てて、出世していく上司。陰でお互いの悪口を言い合う同僚。 そして、そんな職場で誇りの持てない仕事をただ右から左に流すだけの自分。。 そんな風に働く意味を見失った時、この本を読むと、働くことの素晴らしさを いつも再発見できる。 他人がどうであれ、生命をかけて、自分がなすべきことに真剣に取り組むこと。 どんな劣悪な環境でも諦めず、未来のために、より良い仕事をしようと思わせて くれる稀有な本だ。
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