第1章に示された多くの事例。OL、営業マン、医師、野球スカウトなどなど。その多彩な事例が共感を生む。どれか共感できる事例をじっくり追えば、この本のメッセージはつかめたことになるのだろう。
続いて、自殺に関わるデータが示される。その数の多さだけではなく、その背景に関わるデータも示されている。そのデータとともに、特徴的な事例や基本的な考え方が記されている。
最後の第3章では、労災に関わる判断のポイントが示される。いくつかの判例も示されて、一貫性の得られている部分と、揺れや変化を伴う部分を感じることができる。また、企業の賠償責任をどう考えるか、その基本的な考え方も示される。不勉強な私にとっては、とても学ぶことの多い章だった。
自殺に関わっている人や、企業で人事やメンタルケアに関わっている人なら、読んで得ることは多いと思えた。