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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
最高のドストエフスキー入門書,
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レビュー対象商品: 過剰な人 (単行本)
本書は、著者が大好きなドストエフスキーの著作を題材に、「勢い余った人」「過剰な人」の面白さを楽しむ方法を追及した本です。ドストエフスキーといえば、とてつもなくながーい作品が多く、やたら長いセリフを話す登場人物がたくさん登場します。著者は、その主な登場人物がどのように過剰な性癖があるのかを示し、どんなに面白いかをこれでもか、これでもかと執拗に説明を加えます。 たとえば『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフが過剰に「不意」な言動を繰り返す様を引用し、彼の魂を救うことになるソーニャは過剰に「同情的」な人物であること、誰に対しても自分を犠牲にして尽くしてしまう記述を紹介します。また、『白痴』からは過剰に「男をゆさぶる女」ナターシャ、過剰に「素朴なモテ男」ムイシュキン公爵を、『カラマーゾフの兄弟』からは過剰に「好色な」フョードルの魅力を述べ立てます。 最後に登場するのは、ドストエフスキーその人。過剰に「情熱の燃え上がるごった煮男」と著者は評価していますが、政治運動でシベリアに送られたり、賭博に熱狂したり、愛人に狂ったり。本書を読んで、ドストエフスキー自身が彼の小説の登場人物たちと同じ激情の中を生きてきたことが分りました。 そして、「ドストエフスキーの本をいつか出したい」と温めていた齋藤センセ自身が、やはり“過剰な人”です。 齋藤センセは、20代の頃まさにラスコーリニコフ的な生活を送っていたそうです。仕事がなく、考え事を仕事にしているという状態でプライドだけ高い。世間に対する敵意も生まれてきたそうで、一つ間違えばラスコーリニコフのように犯罪者になっていたかもしれません。 そんな著者が“過剰な人”という切り口で紹介した登場人物の数々。最高のドストエフスキー入門書かもしれません。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ドストエフスキーの正しい読み方?!,
By とん太 (茨城県龍ヶ崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 過剰な人 (単行本)
罪と罰、白雉、といったドストエフスキーの小説に描かれているキャラの過剰な人達を味わってみようよ、という話。『最近日本でこのような強烈な臭いを発する人は少なく,皆が人に対して潔癖になってしまい、それが原因で元気が無くなってしまった。』との斉藤先生の分析が,この本を書く背景にあった模様である。それにしても読みながら笑い転げてしまった。「罪と罰」のマルメラードフを「マゾヒスティックな知性を持っている。」「初対面でこれだけ恥部を曝け出せるとは、ただ者では無い。」との評価に、目から鱗が落ちると共に、腹の底から爆笑しました。斉藤先生が「稲中卓球部」が好きな理由も本書を読んで、初めてわかりました。 本書は、様々な人と接していくための人間性を鍛える事、を意識させるための本であり、小説を読む事の意義とそして何より楽しさを解説する本でもあります。私は、これからドストエフスキーを始め、色々な小説を読破しようと、心に決めた所です。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
癖の強い人々。,
By カスタマー
レビュー対象商品: 過剰な人 (単行本)
ドストエフスキーの「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」、「白痴」などにでてくるかなり癖のあるどうしようもない登場人物達を齋藤先生が面白おかしくキャラクター分析しています。きっと私の近くにいたらうっとおしいだろうな、という人たちが齋藤先生の解釈によって段々憎めなくになってきたので不思議です。実生活でも嫌だと思っている相手の見方を変えたら案外うまくやっていけるのかもとち思いました。こんなにどうしようもなくても生きてていいんだ!というメッセージもあり、元気がでます。ドストエフスキーを読んだことのない私にも楽しく読めました。
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