日々の生活で忘れかけていた諦めない気持ちを思い出させてくれた作品。
10年という月日は中村一義を、そして聴き手をも変えましたが、
彼の根幹は何一つ変わっていません。
「十年後の僕も言いそうだ」というように「死ぬように生きていたくはない」
というメッセージは何一つ変わっていないと思います。
ですが同時に、中村一義は「運命」でベートーヴェンと新しい関係を結び直し、
誰も聞いたことがない新境地へと進み始めました。
また、「ウソを暴け」は一聴すると「太陽」を思い浮かべてしまいますが、
曲の構成自体が今までとは異なっているように思えます。(とくに大サビへの持って行き方など)
「思いだせ!」、そして「自分自身の嘘を暴け」という叫びはある意味「賭け」かもしれません。
けれども彼の音楽は、僕等を再びここではないどこかへ連れて行ってくれるような、そんな希望に溢れています。
次のアルバムを楽しみに待っています。