この手の類の本は詰まるところ、「信じるか」或いは「信じないか」で評価が決まると思います。
本書を5つ星評価をされている方のレビュー履歴を参照すると、殆んどの方が森田健氏の著作物だけ読んでいることが分かります。
つまり森田氏の発言を「信じる」側の急先鋒といったところです。森田氏の熱烈なファンと言い換えてもいいでしょう。
本書は99章に分かれていますが、各章は1〜2ページ程度です。ちょっとした隙間時間に読み進めることが可能です。
文章はユーモアに溢れ、下ネタも多く、クスリと笑わせれます。
何より森田氏自ら体を張って世界の不思議現象に挑戦しています。
中でもインパクトがあったのは「心霊治療」を体感するため肛門に金属リングとタオルをねじ込まれ、ヘソから金属リングを心霊治療で取り出した体験談です。
心霊治療師が男だったため、成人男子の手首から先を肛門に突っ込まれ、肛門が裂けたそうです。聞いているだけで痛みが伝わってきます。読み物としては非常に楽しめました。
心霊治療を「信じるか」どうかについてですが、森田氏はこんな実験を行っています。
心霊治療を受ける直前に1g単位まで計れる体重計で自分の体重を計っておき、心霊治療で見た目100g以上の臓器を取り出された後、再度体重を計測したところ、体重は1gしか減っていなかったそうです。
ごく普通に考えれば、1gの体重減少は心霊治療中の発汗によるもので、取り出された臓器は予め用意されていたものだ、つまりはトリックだ、インチキだ、と。
ところが森田氏はこう説明します。
「心霊治療師は肉体を裂くのではなく、3次元空間を裂いているのだ。心霊治療が終了した際、裂けた3次元空間は元に戻るので、その際、肉体も元に戻るのだ。」
…この説明で納得できる人なんて居るんですかね?少なくとも私は納得できませんでした。
結論:気楽に楽しく読めるが、森田氏の理屈は納得できない。