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運命の足音 (幻冬舎文庫)
 
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運命の足音 (幻冬舎文庫) [文庫]

五木 寛之
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

戦後57年、胸に封印してきた悲痛な記憶。生まれた場所と時代、あたえられた「運命」によって背負ってきたものは何か。驚愕の真実から、やがて静かな感動と勇気が心を満たす衝撃の告白的人間論。

内容(「BOOK」データベースより)

人はおのれの運命を感知することができるのだろうか?はたして天寿というものを知ることは可能なのか?生まれた場所と時代、あたえられた「運命」によって人が背負ってきたものは何か。「これを言ってしまわなければ死ねない、とずっと感じていた―」。戦後五十七年、胸に封印して語りえなかった悲痛な記憶の物語。驚愕の真実から、やがて静かな感動と勇気が心を満たす。『大河の一滴』『人生の目的』に続く著者渾身の告白的人間論、衝撃のロングセラー、待望の文庫化。

登録情報

  • 文庫: 302ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2003/07)
  • ISBN-10: 4344403975
  • ISBN-13: 978-4344403970
  • 発売日: 2003/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 190,201位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
 ソ連兵に殺された母親について初めて五木が語りだした。

「それから一人が寝ている母親の布団をはぎ、死んだように目を閉じている母親のゆかたの襟元をブーツの先でこじあけた。彼は笑いながら母の薄い乳房を靴でぎゅっとふみつけた」(16ページ) 

「大河の一滴」や「他力」を読んで、私は五木寛之は自分のもっている闇を乗り越えたのだと思っていたが、それは間違いだったかもしれない。

母親の写真を送ってくれた未知の読者に「説明のしようのない理不尽な怒り」を感じるというのは尋常ではない。野坂昭如のように自分の戦争体験を表に表現できる人はまだ傷が浅いのかもしれない。五十数年間、心の中にこの体験を秘めて創作活動を続けてきた五木の傷の深さには声の出しようもない。五木のトラウマはいまだ癒されていない。

  しかし、一方、それまで語れなかったことを「語りだした」ということは、癒しへの第一歩を踏み出したのかな、とも思ったりもする。

 ひょっとすると、五木の今までの膨大な創作活動は、この事件を告白するまでの準備作業だったのかもしれない。

このレビューは参考になりましたか?
31 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
小説なのだろうと思って購入した。題名よりも、帯に大きく書かれている「迫りくる運命の足音」よりも、その下に小さく書かれている「これを言ってしまわなければ死ねない、とずっと思っていた」という言葉に衝撃を受け読んでみた。

思いが深い分きっと一気に書き上げたに違いない。
つい最近の事件事故の記述もある。

ある意味、五木弘之の個人史であり日本史であり世界史ではないだろうか。戦争・宗教・経済・文学その他、内容も幅広く重みもあるのに、親戚の伯父さんから「大事なことを伝えるよ」と優しく言われているような気もする。さまざまな角度から読む人の心に染み渡り共感しその人のココロを昇華していく役目を持って生まれてきた本のように思える。

ドフトエフスキー・マックス ウェーバー・高田露伴・小林秀雄・江藤淳・小津安二郎・太宰治その他数多く各界著名人の名前も見られ、引用された言葉も存在感を持ち、まつわる話しも奥深い。重い内容なのに読書後は穏やかに慈愛に満たされる。是非多くの方に読んでいただきたいお薦めの一冊です。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
生きる。 2003/9/28
形式:文庫
日本が第二次世界大戦に敗れた昭和20年。当時12歳だった著者は植民地を支配していた朝鮮半島北部のピョンヤンで敗戦国の国民となり、ソ連軍に追い立てられる。暴行や略奪に教師である父は抵抗する手段も持たず、それを期に病でふせっていた母が死の道へ。戦後57年、作家として生きてきた著者の心の闇にようやく聞こえた母の「いいのよ」の声。衝撃の告白的人生録。
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近代化、欧米列強に追いつく富国強兵、戦いに敗れた後経済力で一等国を目指した日本。長い歴史の中で培われた日本人の持つ特性、普遍性を押し殺し、キリスト教に裏打ちされた... 続きを読む
投稿日: 2002/9/16 投稿者: 街道を行く
読書後、ココロが解き放たれる良書です。
小説なのだろうと思って購入した。題名よりも、帯に大きく書かれている「迫りくる運命の足音」よりも、その下に小さく書かれている「これを言ってしまわなければ死ねない、と... 続きを読む
投稿日: 2002/8/12
感激に尽きる!
彼の作品はこれまでにも読んできましたが、まさに集大成と呼べるものでは
ないでしょうか。
「生き方」について深く考えさせられました。
投稿日: 2002/8/11
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