伝説の雀士である桜井章一が書いた運についてのエッセイ。
ノウハウ本というより、運に選ばれるための心の姿勢を書いています。
・考えることよりも感じることを大切にしなさい。
・本来人間が持っている自然の感性を取り戻すと運が向こうからやってくる。違和感のあるものから外れて気分がよくなる方向へ行ったほうがよい。
・運を作るのは、素直な感性をベースにした正しい選択と修正の積み重ね。
おそらく、実力主義が色濃い業界の方のほうが興味をもつだろうかと思いますが、ユニークな視点を与えてくれて面白い本だと思います。分析して合理的に判断するのをどちらかといえば否定的にとらえ、感じて即決断することを推奨しているからです。
ただ、オーナー企業の社長ではない組織人にはなかなか実行しにくい話ではありますが(自分が「こう感じたから」と説明しても他の組織の人は動かせない・・・)。
また、批評家である小林秀雄の「考えるヒント」で展開された考え方と類似している点が面白かったです。たしか、そこでは、物事を細かく分解して分析する合理主義よりも、心の目で全体を眺めて感じることの大切さを説いていたと思いますが、まさにその姿勢をここで述べています。