1989年に出た単行本の文庫化。
「わが師 わが友」と副題にある通りの内容。追悼文として書かれたものが多い。
取り上げられているのは、青山二郎、秦秀雄、小林秀雄、梅原龍三郎、洲之内徹、白洲次郎など。
主として骨董・美術関係の人々であり、白洲正子の人脈の広さ、交友の華やかさに驚かされる。みんなから随分と可愛がられたようで、実にうらやましい。
文章の特徴は、極端なまでの前向きさ。どの人を取り上げても、肯定的な評価を与えるのだ。凄い人物だったことを頑張って表現しようとしているのが伝わってくる。みんな、超人ででもあるかのように描かれている。
まあ、いかにも白洲正子らしい書き方だ。好きな人は好きだろう。私などは彼女の文章は大分割り引いて読むことにしているので、やや感動が薄れてしまうが。