この本は、哲学書だ。
しかも、血の流れる生きた哲学書だ。
父と子が真剣に「死んでいくことがどういうことか」に取り組んだ記録。
さらに、遊雲さんが逝かれた後、その記録を読み返しながら、その時の心境を、遊雲さんに語りかけるように、再考する。
真摯に「死」と「生」を考察している姿がスゴイ。
また、お父さんの、難解な思考思索には、凡人は、ついて行けない面も感じるが、同じ事を、遊雲さんは、もっと簡単に、その態度で教えてくれる。遊雲さんのつくった標語「川が好き 川にうつった 空も好き」は、彼の心に映ったこの世界の有り様を実に美しく表現している。
「生死」について、私のスグそばまで踏み込んでくれた本は、これが初めてだ。