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ただし、大文明中心、西洋史偏重の史観に挑戦しようという気負いがやけに目立つ。とくに、これまで重視されてきた歴史上の事件や人物を、あえてけなそうとする姿勢はかなり鼻につく(彼が担当した中公「世界の歴史9」はとくにその傾向が顕著で、ブローデルなどの先達を筋違いの論法で小馬鹿にしていたりもする)。
講談社現代新書などでもそうだが、彼の本に共通するのは、モンゴル(とくにフビライ)をもちあげたいあまり、他の分野にけんかを売るというスタンスである。世界史初心者にはきわめて刺激的だが、それゆえに強くおすすめはできない。
「世界史を書き換える」などと肩に力を入れ、専門分野を淡々と記述するほうがよほど好感が持てるのだが。とくに、岡田英弘氏に比べ専門外の時代や地域に対する知識や捉え方に甘さが目立つだけに余計気にかかる。
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