Blu-rayのクオリティの高さを改めて認識できる1枚。
ロブ・ボッティン造型のクリーチャーがより鮮やかに甦る高画質もさることながら、それ以上に感動するのがその音質。
いきなり、UFOが地球に飛来、不時着する衝撃音にだぶる有名な、JOHN・CARPENTER’S“THE THING”の閃光輝くタイトルの効果音からしてDVD版との違いは明白だし、旋回するヘリコプターのプロペラ音は、5チャンネルを縦横に行き来、共鳴するような迫力。「怪物」の世にもおぞましい叫び声や進化変身していく過程での擬態音、そしてエンニオ・モリコーネの手による腹に響くあの不気味で緊張感が増幅するテーマ曲も、より一層際立っている。
この映画は劇場では見逃していたのだが、Blu-rayで鑑賞してみて、初めてその臨場感のエッセンスを少し体験できた気がした。
作品については今更言うまでもない。「エイリアン」をよりどぎつく、いかがわしくしたような魅力が満載のB級サスペンス・ホラーの傑作。キース・デビッド、チャールズ・ハラハン、デビッド・クレソンら今作を契機に知った俳優さんたち、名前は憶えていなくても、この後、他の映画の脇役で顔を見せると、あの「X」に出ていた人物と思い出された。彼らにとっても忘れられない作品なのでは。