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遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人
 
 

遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人 [単行本]

久恒 啓一
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

松本清張、大山康晴、森鴎外、新田次郎…遅咲きの偉人に見る生き方の知恵。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

久恒 啓一
多摩大学経営情報学部教授。多摩大学総合研究所所長。宮城大学名誉教授。NPO法人知的生産の技術研究会理事長。1950年大分県中津市生まれ。九州大学を卒業後、日本航空(株)入社。広報課長などを経て早期退職し、1997年宮城大学教授に就任。2004年より中国・吉林大学客員教授を兼務。2008年度より現職。「図解コミュニケーションが世界を変える」と提唱し、その方法論をまとめた『図で考える人は仕事ができる』(日本経済新聞社)はベストセラーになった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 238ページ
  • 出版社: PHPエディターズグループ (2010/12)
  • ISBN-10: 4569793193
  • ISBN-13: 978-4569793191
  • 発売日: 2010/12
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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まだ20代のうちであれば、無謀な夢を語ろうともまだ笑って済まされていたけれど、
30歳を超えると、周りは若いとは言わなくなり、地に足をつけるように諭される。
(言われなくても、そういう風潮、空気は、確実にある。)

しかし、この「遅咲き偉人伝」にある偉人たちは、
その空気に負けず、自らの志を貫き花を咲かせた。
故に、広く深く長く影響を与え続けたのだと思う。

この本がおもしろいのは、
偉人を偉人として取り上げつつも、
それぞれの時代における空気にやられそうになる迷いや恋、
家族が見聞きしていた本人の言葉を用いて
血が通った人間として「そんな一面のある人なのね」と
親近感を持って読ませるところではないだろうか。

30歳を超えて志を持ち、何かを始めるということは遅いことはない。
むしろまだまだ子供であり、まだまだこれからなのだと思えてならない1冊だ。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 八木
久恒さんの「遅咲き偉人伝〜人生後半に輝いた日本人」(PHP研究所)を一気にひきこまれて読んだ。
読んだ後、かぐわしい一陣の風が体中を吹き抜けるように感じた。

これはどこから来たのだろうかと考えた。
もちろん、作中の19人の人物から来ているが、まずこの19人を取り上げた久恒さんの人柄からも来ている。
久恒さんは7年前から300館をこえる人物記念館をまわっている。
記念館は全国各地にあるから多忙の身で遠近にかかわらずこれだけの数の館をまわることだけでも偉業であるが、
その中からさらにこの19人を選び取ったということが久恒さんのさらなる偉業であった。

久恒さんが持っている余人に代え難い美質は、
真贋をめざとくかぎ分ける動物的なカンのような能力である。
またよきものはよしと認め、尊敬するものにはひざまずいて手をあわせる純真な心根である。
この能力が数ある偉人の中から日本民族が産んだ絶品中の絶品の人物を選び出した。

この人物たちはししとして真理を追い求めた努力の人であるが共通して一種のかぐわしい香りを立ち上らせている。
毀誉褒貶にまみれている人物は一人もいない。

「遅咲き」というのは、名を認められたのが比較的に遅い年齢であったという以外に、
若いときから高年齢に至ってもししとしてあくことなく勉強し、仕事をしつづけ、ついに大器となったという共通の性格を言ったのであろう。

幸せを願い、安居楽業にいそしむ善良な人々を善男善女とよぶならば、善男善女で世の中はもっている。
彼らは毎日せっせと生きるのに忙しい。しかし人間はパンのみに生きるにあらず。
心の琴線に触れる価値や美や文化、娯楽を求める。そういうものを求めて本を読み、美術を鑑賞し、講演を聴き、芝居や音楽、舞踊を楽しむ。
遅咲き偉人伝の人たちは彼らにそのような価値あるものを供給しつづけた先達である。

人物記念館は価値ある業績を残した人物の遺品や遺稿、写真などを陳列して個人の偉業を永久に顕彰するために建てられる。
しかし、いくら有名でも地元で評判の悪い人の記念館は建たないという。
女癖が悪いとか、家族を不幸にしたとか、大酒飲みだとか、金銭トラブルをおこした人には庶民の見る目は厳しい。心の美しい人でないと敬愛されない。

久恒さんは偉人の事績、その時代や周囲の環境などを調べていきいきと彼らの姿をよみがえらせてくれる。
とくに彼らがなした怒濤の仕事量、つまり相当量の作品を創っていることに驚いている。
戦前から仕事をしてきた人が多いが、戦後の思想の激変期を越えても彼らの価値ある作品は時代を越えて生き残っている。

なぜだろうかと考えると、彼らは自分を日々大きくしていき、長く人々の評価に耐えつづけたからであろう。
こういう努力は何だろうかと考えると、その日その日を価値ある時間として生き続けたからであると思う。
私の人生を振り返ってみても一番無駄な時間だったなあと思うのは自己嫌悪感に陥り、厭世観に逃避し、自信をなくしている時期だった。
こうなると何もかも消極的になり、生産的なことはいっさいできなくなる。実に大きな損失になる。
自信は、何か大きな目的に自分を巻き込んでしまって無我夢中になり、他者の評価を得て、信頼とつながりの中で生きることのなかで徐々に、あるいは突如として生まれてくる。

遅咲きといっても40才くらいから船出しても十分こういう生き方は可能であるということを久恒さんは実例をあげて示してくれた。
今ならば、50才、60才で無事家を建て、子供を育て、定年に達した人でも、
第2の人生で、これまでの仕事と人生の経験を生かして他人のためにつくすことは可能である。
いろいろなことが今までなされ尽くしているのでもう自分がやる余地はないと思っている人がいるが、これは大間違いである。
いままでの思考習慣をがらりと変えなければならない地平が無限に広がっている。
日本の中のことはかなり先達がやっていてもひろい世界のことは何も手をつけられていない白紙状態といってもいいのではないだろうか。
19人の偉人の事績を実によくまとめたいい本を久恒さんは書いてくれた。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
遅咲き? 2011/12/2
By ueo
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例えば東大生だったり、雑誌を自費出版していたり、
若年から頭角を現している人物ばかりで遅咲きというには違和感がある。
一般人の基準ではこのような人生は十分に早咲きではないだろうか。
遅咲きというタイトルには裏切られた。
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