堂場瞬一さんは大好きです。鳴沢了シリーズも大好きですし、ラグビーや駅伝のスポーツものも大好きです。一番好きな作品は”大延長”です。高校野球ファンであるのも理由の一つです。
堂場さんの作品で好きな点は”地に足が着いている”と感じられる点です。現実を直視しながら、あり得ない話を作らない。奇をてらわない。言わば”小説を面白くするよりも現実を描く方が大切”と思ってらっしゃるように感じながら読んだ作品が多いです。一比較をさせて頂くと、好きな宮部みゆきさんの作品の中に”あり得ない話”がある一方で、堂場さん作品の現実感に非常に好感をもっています。
そして、現実感を出す為にはディテールに拘った丁寧な書き込みが必要だと思います。
この作品には、その丁寧な書き込みについて満足出来ませんでした。特に、相棒との関係が希薄で物足りませんでした。他の作品の相棒達とは”昔からのしがらみ”や”これから一生一緒に生きていきそう”と感じられましたが、今回は感じられませんでした。まるで、”会社員同士の一時的で形式的な付き合い”のような雰囲気を感じてしまいました。
すいません。残念です。
また、丁寧に書き込んだ良い作品を読まさせて下さい。