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進化生物学への道―ドリトル先生から利己的遺伝子へ (グーテンベルクの森)
 
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進化生物学への道―ドリトル先生から利己的遺伝子へ (グーテンベルクの森) [単行本]

長谷川 眞理子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

図鑑とドリトル先生シリーズによって動物の世界に誘われた少女は、生物学研究者の道に進み、いま進化の視点から「人間の本性」に迫ろうとしている。動物好きの少女がここに至るには、『ソロモンの指環』や『利己的な遺伝子』などの本、大学の恩師やチンパンジー研究者グドールなどとの決定的な出会いがあり、その道は悩み多きジグザグのコースをたどった。これは一研究者のドラマティックな成長の記録であるとともに、興味津々たる読書の履歴書でもあり、動物と進化に関する名作・名著への生きいきとしたガイダンスともなっている。

内容(「MARC」データベースより)

動物好きの少女はいかにして進化学者に進化したのか? 一研究者のドラマティックな成長の記録であるとともに、興味津々たる読書の履歴書でもあり、動物と進化に関する名作・名著への生きいきとしたガイダンスともなる一冊。

登録情報

  • 単行本: 169ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/1/26)
  • ISBN-10: 4000269895
  • ISBN-13: 978-4000269896
  • 発売日: 2006/1/26
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 442,079位 (本のベストセラーを見る)
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By cafe
形式:単行本
この本を一気に読んで長谷川先生が授業や学会でおっしゃっていたことの真意がよく分かった。

今でこそ日本でもホットな学問分野となった行動生態学、進化心理学であるが、これは先生が若い頃になさった研究と数々の著書・訳書の成果であると思う。パイオニアであるが故(また女性であるが故)の苦悩とそれを乗り切ってきた気概とが伝わってくる内容である。

この本を読めば先生の歩んできた道筋と、世界と日本の行動生態学の変遷が分かる。今でこそ教科書にまとめられていることも、10年前まではあまり知られていなかったことに驚かされる。この半世紀の進歩は凄まじかった。

しかし、この本にも書あるように進化生物学の世界では常識となった種の保存の誤解(群淘汰の誤り)などが一般レベルのみならず他分野の生物学者にもまだ正しく理解されていないという現実がある。私自身も大学の教員と話していて感じるし、時に行動科学というものを科学と認めようとしない姿勢も見受けられる。そう判断しているのは己が進化生物学に関して無知だからということにも気付かずに!

こういう状況を考えると、先生がなぜ今まで研究施設を持たない政治経済学部で文系学生に生命科学の授業をしていたかがよく分かる。確立された分野とはいえ正しい伝承と啓蒙が必要だったのだ。

だが今年、先生は一つの決断をなさったようだ。

科学者として再び研究に専念する。そして後継者を育てる。

「動物の行動の生態、進化の研究が、結局のところ最終的に私を導いてきたところは、人間とは何かであった。まったく新しい総合人間科学というものを目指そうなどと大きなことを考えている。」

この一言を本気で言えた科学者がどれくらいいただろうか。

これほど有名になってもなお悩み、決断し「大ガラス海カタツムリ」を見つけ出していく姿勢をこの本を通して知った若き研究者や学生は、きっと自分の「新たな冒険」を見つけ出せると思う。

すでに私も。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者が子供の頃から行動生態学者として活躍している現在までを振り返りながら,そのときそのときに出会った書物を紹介していくもの.

子供の頃の図鑑,少女時代に読んだドリトル先生シリーズの思い出がまず語られる.ドリトル先生シリーズの今読んでみて面白い英国式のユーモアの紹介とかが楽しい.また航海記でクモサル島の王様になったドリトル先生が研究生活に戻るのか王様を続けるべきなのか悩む場面を振り返りつつ,現在各種審議委員を務めているために研究の時間がとれない悩みをダブらせて,自分の”オオガラスウミカタツムリ”を見つけなければとぼやくところも味がある.

その後は研究者に進んでから影響を受けたいろいろな本が紹介される.著者が体当たりで好きな生物と進化について研究したいと切り開いてきた人生模様との対比が味わい深い.昔の学会が最新の学説をなかなか受容しないところとか,アフリカ,ロンドンでのポスドクの研究成果をもってしても就職が非常に困難だったことなど所々の本音のぼやきがなかなかいい味を出している.あとがきでついに自分の”オオガラスウミカタツムリ”を見つけたみたいだと語るところもおしゃれである.

紹介されている本も生物学に興味のある人には面白いものが多く,研究者を目指す人には特に推薦したい.
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2 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本の紹介を中心とした行動生態学(社会生物学)の著名な研究者である長谷川眞理子の自伝。
ドーキンスの『利己的な遺伝子』とそのトンデモ解釈の叩きは一部あるが、人間行動の正当な進化生物学的解釈が4枚カード問題の紹介以外ないのが非常に残念。私は「〜はドーキンスのトンデモ解釈だ」というのは聞き飽きたが、「ドーキンスの正当な解釈からして人間行動の〜は〜だ」という具体的な話が世の中にほとんど存在しないのが悲しい。
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