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進化思考の世界 (NHKブックス No.1164)
 
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進化思考の世界 (NHKブックス No.1164) [単行本]

三中 信宏
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商品の説明

内容紹介

世界の「変化」と「由来」を捉える

世界を体系化してとらえる二つの方法、「分類思考」と「系統樹思考」。この二つを包括したところに「進化」という思考法は生まれた。ダーウィン以前の知的伝統から進化学の最先端まで古今東西の科学的思考をふまえ、世界の「変化」と「由来」をつかまえる進化思考の姿を明かす。ヒトの認識の本質に迫る知的興奮の書。

内容(「BOOK」データベースより)

世界の「変化」と「由来」を体系化する方法「進化思考」。それはけっしてダーウィン一人の発明品ではない。この進化思考の起源はどこにあり、現代の科学にどのような影響を与えているのか。ダーウィンもその流れに位置する博物学の伝統から、系統情報学や統計的系統学など現代進化学の最先端まで、生物学にとどまらない進化思考の広がりを追う。多様で複雑なこの世界を体系的に理解したいという、ヒトの認識の核心に迫る知的興奮の一冊。

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2010/9/25)
  • ISBN-10: 4140911646
  • ISBN-13: 978-4140911648
  • 発売日: 2010/9/25
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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 農学系からはたまに面白い書き手が出ますね。講談社現代新書の2冊の続編で、分類、系統樹の次は進化というわけです。幅広い問題関心と読書体験が窺える意欲作で、「アカデミックな荒俣宏」風な雰囲気もあります。サントメールのランベルトゥスとかフィオーレのヨアキム、ルルス、キルヒャー、ヴァールブルクといった名を理系の本に見出すのは楽しいし、感心します。
 ただ、あれもこれもという欲が筋の明晰さを損なっている印象があります。包括的な体系学の構築が熱く語られる一方で、創造説をはじめとする本質主義的議論(いわばプラトニズムですね)は斥けられるので、この著者の哲学的立場が判然としないのです。体系を要請するのは存在であって、生成ではありません。しかるに進化的思考とは生成の思考の典型ではなかったでしょうか。私見では、この主題の背後にはやはりキリスト教思想が大きく横たわっており、その意味で、たとえばテイヤール・ド・シャルダンに言及がないのは怪訝です。
 ともあれ、比較言語学とかレトリック理論、イコノロジーなどへの架橋の試みは野心的ですし、多くの宝を秘めた好著であることは疑えません。小さい完成より大きな未完成を。学問と書物の宿命であり、栄光です。些事ながら、ヨアヒム・フォン・フィオーレとかボッカチオ、ウィルバーフォース司教といった表記が気になります(フィオーレのヨアキムあるいはヨアキム・デ・フローリスないしジョアッキーノ・ダ・フィオーレ、ボッカッチョ、**主教がよいでしょう)。
 
 
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