元赤軍派メンバーで、
服役していた男が、
大統領の恩赦によって出所した。
田舎町の別荘に、
昔の友人たちが集まった。
彼を迎えるために……。
それぞれの道を歩み始めた友人たちは、
成功者なのか、
落伍者なのか。
彼が起こした犯罪が何だったのか。
20年の時が、彼らの間に、どんな変化をもたらしたのか。
ぎこちなく、
よそよそしく、
会話が始まる。
彼の出所した金曜日から日曜日までの、
たった3日間の物語。
ある週末の話。
まるで1幕物の芝居を観ているような、
緊迫感のある筆致。
それぞれの登場人物たちが、
立体的に描かれていて、
微妙な心の変化を追うことができる。
社会の変動と、
思想的な変化をリンクさせながらも、
選択したのが個々それぞれであることを感じさせる。
友人関係だけでなく、
姉弟、親子などなど、
密接な人間関係をも描きながら、
誰もが不器用に、
週末を送ることとになる。
前半、
登場人物をつかむのに苦労して、
ちょっと退屈だったけど、
後半は、もう、一気に展開して、
夢中で読みました。
これ、芝居にしてみたいなぁ、と。