世界遺産登録で話題の島根県石見銀山地区の温泉津(ゆのつ)温泉で古びた温泉旅館を継承した現在27歳の若女将の話しです。家族経営の小規模旅館が建ち並び、町並み保存された大正期そなままのような街に飛び込み、自分たちならではのやり方、存在にこだわる山根さんが、そんなこだわりをどうやって持つようになっていったのかがわかります。決して一本道のサクセスストーリーでもありませんし、これですべてを成し遂げたという回顧談でもありません。
どこにでもいそうで、だけどちょっと何かが違う等身大の20代の女性の肩肘張らないそのままが素直に文字になった本です。たぶん、数年後にはその後の続編が出そうな、だからこそ、今をリアルタイムに読んでおくべき本です。