旅先で美味しいパエリアを食べたのをきっかけに、自宅でもパエリアを作ろうと思い立ちました。しかし、意外とパエリアについて詳しく書いた本って無いんですよね。
自分が調べた中では、一番充実しているのが本書でした。(もし他にあったらごめんなさい)
本書の構成は、冒頭にまず総論があります。そこで、パエリアの最重要要素である「米とスープの比」についての解説と、ほとんどのレシピで使うトマトソースの作り方とサフランの処理についての説明をしてくれます。
その後に、以上の応用として、簡単なものから豪華なものまで20種類程のレシピが載せられています。(その他、サイドメニューやデザートのレシピも付いています)
パエリアは、日本人にあまり馴染みが無い上に、知識がないと火加減を失敗しやすい料理ではありますが、このように基本を冒頭に括り出してくれているため、非常にわかりやすいです。
しかも、外してはいけない基本が明示されているため、自分で応用を利かせることもできそうです。実際3種類ほど作ってみましたが、出来具合も味も非常に満足いくものでした。
1つ無い物ねだりをするとすれば、短時間で作れる手抜きレシピがあると、もっと良かったですね。本書は比較的時間と手間のかかるレシピが多いのです。基本の材料であるスープ(エビのスープ、チキンのスープ等)やトマトソースは、レシピ中ではすべて1から作ることになっています。あまり時間がないときには、チキンスープなどは、骨付き肉と香味野菜を30分煮込む代わりに、市販のものを代用したいと思うのが人情ではないでしょうか。本場の味からは遠ざかるとしても、そういうレシピが1つくらい用意されていればなあ、と思いました。
このように時間のある「週末」向けの本書ではありますが、解説のわかりやすさと、味のおいしさは折り紙付きです。是非本書でパエリアをマスターして、素敵な休日をお過ごしください。