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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大人同士のラブストーリー,
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レビュー対象商品: 週末の鬱金香(チューリップ) (中公文庫) (文庫)
もともと田辺さんの古典翻訳が好きでよく読んでいたのですが、『ジョゼと虎と魚たち』の映画化をきっかけに小説を読み、「なんて魅力的!」と思って読み漁るようになりました。田辺さんの小説は、描かれている男女の関係がとても素敵で、時折出てくる台詞にガツンとやられてしまうのです。言ってみたい、というのとは少し違って、「こんな台詞を言ったり言われたりするような女性になりたいなぁ」と思わされます。 もしこれを読んだのが20代前半だったら、とか、もし男性だったら、こんな感覚になっていたかわからない、という気もします。年月を重ねた男女だからこそ生まれる珠玉のラブストーリー。あたたかい読後感にも満たされます。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
10年たっても色あせない小説,
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レビュー対象商品: 週末の鬱金香(チューリップ) (中公文庫) (文庫)
田辺聖子さんは、題名と表紙でかなり損をしているとおもう。 もうちょっと、江国香織などの現代女流 小説みたいに現代風の表紙にしてあげたら いいのに。 今回も、買おうかどうしようか迷って正直、 「題名がちょっと古臭いしなあ」 「表紙もださいしな。」と思った。 でも、彼女の話は面白いしと思い手を伸ばし、 読んでみた所やはり面白かった。 短編集ですが、美しい話ばかり。最後は花にまつわりちょっと ほろっとさせられます。 若くないけど素敵な女たちの悲しいけど 素晴らしい恋の話。 もう、10年も前に出た本のようですが、 いまもぜんぜん色あせないです。 聖子さん本当にうまいな!と思う。大阪弁の 使い方もすてき。
5つ星のうち 4.0
関西訛りで味わいの文章、絶対に面白い。,
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レビュー対象商品: 週末の鬱金香(チューリップ) (中公文庫) (文庫)
「冬の音匣」「夜の香雪蘭」「卯月鳥のゆくえ」「篝火草の窓」「雨の草珊瑚」「週末の鬱金香」の6編。タイトルにまずひと工夫があることはすぐに分る。「音匣」を「オルゴール」,「香雪蘭」を「フリージア」,「卯月鳥」を「ほととぎす」,「篝火草」を「シクラメン」,「鬱金香」を「チューリップ」とはなかなか読めないが,みな雰囲気のある感じだ。6編の小説はみな,関西訛りで味わいの文章だ。比較的,年配の男女の愛の機微を上手に描いている。「週末の鬱金香」が本書の表題であり,おかしくて,おもしろい。ハッピーエンドだが,こういうハッピーエンドはよい。話はよくあるケース。男女の若い社員同士が友達感覚でつきあっているが,女性が男性に好意をもっている。 男性はそれがわかっているのか,わかっていないのか,他の女性社員と付き合おうとしたり,声をかけられたり,そのことをこの友達の女性に相談する。面白くないのは,この女性社員。それがいろいろあって,結末へ。と,このようにまとめると何の変哲もないよくある話なのだが,ことタナベセイコの筆にかかかると,グッとひきたつ。絶対に面白い。 印象に残ったフレーズから・・・。「面白がって働こな」(p.46),「死ぬ,っいうことはね,持ってるもん,みんな置いてすぐに発つこと・・・みんな置いていかんならん。宝石も男も名声も金も」(p.58),以上「夜の香雪蘭」。「(人間がまともになるというのは)人間の諸訳[しょわけ]がわかること,ですよ。人生の達人いうのはぼく,キライやけど,60になったら,どんなこともこの世の中にはあり得る,ということを悟る。それをぼく,人生の諸訳がわかる,いうてまんねん。・・・」(p.120)。「『ああ,この旅行ではじめて,何ンや,人生が濃ゆう,なったように思いますな。今までは水っぽかったけど』・・・人生が濃ゆい,という人に,(人生は長い)という感慨をうちあけることはない,と瑠璃はにこにこしている」(p.132),以上「篝火草の窓」。
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