表紙にある通り、「スキルアップ」(いわゆる実学でしょうか)への解毒剤として「教養」が扱われていて、政治、歴史、経済その他の教養本のおすすめのリストが出ています。どれも手軽に手に入るものばかりなので(ただし、すべて文庫などの廉価版で出版されている訳ではなく、絶版になっていない、の意)、そういった意味では「使える」リストです。ただ、「スキルアップ」が2011〜12年の今ではもうマントラとして成り立たないのは理解できるにせよ、そこでなぜ「教養」という概念が重要なのかは読者に充分に説明できていないような気がしました。その点で☆一つマイナスです。
読者としては、20代後半から30代前半ぐらいの方々に一番有意義かもしれません。なんでも「正典」化するのは危険なことですが、そのぐらいの年齢の人生経験を積んだ読者ならある程度距離を置いてこれらの本に接して、なおかつ有効活用できるだろうと思いました。その点でおすすめです。通勤中は無理でも、週末などまとまった時間のとれるときに紐解きたい本が揃っています。