元光文社の編集者(『女性自身』や『宝石』を担当)だった著者による、戦後から皇太子殿下
(現、天皇陛下)ご成婚までの、週刊誌の歴史をまとめた一冊。
戦後の物資不足の中、『週刊朝日』発行を決断した朝日新聞社の動きから、その後を追った
『週刊新潮』。そして別路線で成功した(今は亡き)『週刊明星』に、保守的な社風に反して
産み出された『週刊文春』。そしてゴシップ系とファッション系両方の祖となったと言っても
良い『女性自身』を軸に本文は歴史を振り返ります。
その中で活躍したジャーナリスト(主役は草柳大蔵と梶山季之の両名)の考え方や横顔、そして
その人達を起用した出版社の意図や創刊に至るまでの経緯(新聞社系週刊誌は自社に書き手がいるが
出版社系は書き手もいなければ、記事のネタとなる情報の集め方と言う根本的な部分のノウハウも
無かった。その為、外部のライターを必然的に頼る形になった。その中で筆力のある書き手が登場
してきた)が、綴られています。
ただ、どうやってスクープをものにしたのか?、編集者・発行元の真意は?という肝の部分には
迫れていません。著者が交流のあった人から聞いた話&自身の体験のみで構成されている為です。
なので、深い話は期待できません。週刊誌の歴史を過去を振り返る為の参考文献として読むのが
良いようです。