この本は表現論の建前上解析,線形代数,群,環,一般位相論などの準備が
終わった上で読むことになっているかもしれませんが,私の中では線形代数
(ジョルダン標準形まで)さえしっかり理解できていれば読めると思います。
というのは群,環といっても高いレベルの知識がいるわけではなく代数系の
公理+α程度で十分読み始められるからです。なので,自分はまだ学部の群,環の
講義を取ってないからという理由でこの本を避けるのではなくこの本のついでに
勉強してやろうというくらいの気持ちでOKです(第1章で本編を読むための
準備として群やリー環の公理や準同型定理が出てます)。
内容はいろいろな線形群の性質について,です。微分したりリー環を求めたり
大きな次元の行列に準同型写像で埋め込んだり。私はこの本でGL,SO,SL,Spなどの
連続群を知りました。数学科の学生にとっては必須の知識になると思います。
この本は,内容はともかく数式の表記法が古いのが気になりました。同じ活字で
gと書いてそれが写像だったり行列だったり,私は当時混乱して読むのに苦労
しました。TeXで現代的な読みやすい活字に印刷しなおしてくれればもっと
広く読まれる本になると思うのですが…
あと,1箇所致命的な証明の間違いがあったような…ゼミの教官に確認したので
間違いないです。独学で読む方は気をつけてください。
大学2年生あたりの人にオススメします。