総集編は、90分×26週=39時間を3時間に短縮するため、思い切った編集をしています。具体的にはストーリーの一部変更、そして玉木家と翔太、真瀬のエピソード以外はばっさりカット。つまり浪岡と葛城、長瀞の紀菜子、小料理屋「こえど」の麻子とその父、鳶の頭の家族、丸山伸子の家族、ベッカム一郎とロナウ次郎、斎藤とビバマリアのエピソードは描かれていません。その代わり、最終回から1年半後の玉木家の様子が描かれており、この総集編のラストシーンが事実上の最終回です。
脇役のエピソードをていねいに描いたのが「つばさ」の魅力のひとつなので、上記のエピソードが観たいという方にはオススメできません。ただし、その分、玉木つばさを中心に描いているので、初めて観る人にはわかりやすいかもしれません。
それでも星5つなのは、名シーンに放送とは別バージョンの音楽がつけられていたり、特典が充実していること。
あの「ラジオの男が消えていくシーン」ですが、本編は「悲しみのバラライカ」という曲がつけられています。それに対して総集編はかなりの時間が経過するまで音楽なしで、多部さんとイッセー尾形さんのセリフのやりとりと演技のみが堪能できます(本編も、総集編も、それぞれ素晴らしい!)。冒頭の川越まつりが終わってしまったところにつばさが戻ってくるシーンや、加乃子がつばさと知秋を抱いて「そばにいたい〜」と号泣するシーンも、それぞれ別の音楽がついていて、本編とは違った魅力があります。
特典映像は、年末に放送されたスピンオフ2本、スピンオフのメイキング映像、玉木つばさの写真集(スライドショー)、「あなたが好き 紅白バージョン(音声のみ)」とあり、極めつけは2009年12月に川越で開かれた「つばさファンオフ会」の模様がダイジェストですが収録されています。
後藤CP、西谷D、宅間さん、ROLLYさん、脇さんによる制作秘話のほか、音楽担当の住友紀人とサントラでヴォーカルを担当した前田優子、mooki、矢幅歩、ROLLYによるライヴ演奏を見ることができます。演奏曲は「ビバマリア」「あなたが好き」や、浪岡正太郎の人生を変えたという曲(ROLLYさんのギターが泣きまくっています)など、つばさのサントラが好きという人も必見の内容です。
DVDのレーベルも、川越のスカイラインがモチーフになったブルーメタリックと白の印刷で、コレクターズアイテムというか、「お値打ち感」が満載です。