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連合艦隊・戦艦12隻を探偵する
 
 

連合艦隊・戦艦12隻を探偵する [単行本]

秦 郁彦,戸一成 半藤一利
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

金剛、比叡、榛名、霧島、山城、扶桑、伊勢、日向、長門、陸奥、大和、武蔵……言うまでもなく、太平洋戦争期に日本海軍が誇った、戦艦12隻である。これらの艦は、日本人であれば誰でも知っているほどの、海軍のシンボルであった。しかし、戦史をひもといてみると、これら戦艦は、意外なほどその顔をのぞかせていない。では、何をしていたのか。本書では、3人のおなじみの戦史研究家が、12隻各艦について詳しく検証した、珍しい「戦艦鼎談」である。各艦について、それぞれ、意外な事実が浮かび上がり、読者を愉しませることは請け合いである。戦史ファン、艦船ファン必読の一冊である。

内容(「BOOK」データベースより)

太平洋戦争中、日本の戦艦は何をしていたのか?3人の歴史研究家が、各艦について詳しく検証。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2011/11/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4569800459
  • ISBN-13: 978-4569800455
  • 発売日: 2011/11/29
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By motofji VINE™ メンバー
 第二次世界大戦で活躍した12隻の日本の戦艦に関する座談会。
これだけのメンバーが揃っているのだが、マニアの雑談レベルなのが残念。もう少し深い話をしてほしかった。
 企画した人がこの座談会のテーマを絞りきれなかったからだろう。12戦艦の紹介をテーマにするのか、どういう使い方があったのか、をテーマにするのか、旧日本海軍の問題点をえぐりだすことをテーマにするのか、もっと絞っていればよかった。
 日本海軍の戦艦に関する知識がある人なら、2時間程度で気楽に読むことができる。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 濱哲
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  戸高 あれはライン・オブ・バトルシップといって、「戦列艦」という分類です。
  半藤 ネルソンが乗っていた「ビクトリー」号。
  って、いきなりチョンボだもんなぁ。
  だれが発明したんだろうか? この「ライン・オブ・バトルシップ」って和製英語。そもそも英語になっていないじゃないか、この言葉。
  「戦列艦」は、正しくは「シップ・オブ・ザ・ライン」だね。英国のポーツマスまで行って、ちゃんと「ビクトリー」を見学(ただし艦内撮影禁止だった)して来て言っているんだから、こっちの言っていることのほうが間違いない話。
  旧日本海軍の造船官で、もう存命な方ってのは居ないだろうけど、でも、海上自衛隊出身者なら幾らも居るだろうに、この企画、どうして1人くらい軍艦の専門家を加えなかったのか、理解不能。マニアックな軍艦オタクたちでは、とてもではないが、納得できるレベルの議論というにはほど遠く、この企画を立てた編集部のチャラな姿勢ばかりが目立つ出来損ないの書籍というほかはない。
  しかしながら、旧帝国海軍の戦争観や戦略戦術思想、海軍士官たちのメンタリティーや人事政策への批判となると、さすがこのメンバーならではというか、まさしく本質を突いた議論が少なくない。
  戸高 私はあの「(戦艦大和の)沖縄特攻」の命令書には怒りを感じています。命令書には真っ先に「海軍の伝統のために行け」と書いてある。私は嘘でも「日本国のため」を先にするべきだったと言いたいですね。あの命令書には、それこそ、「海軍あって国家なし」が表明されています。
  半藤 「帝国海軍力をこの一戦に結集し、光輝ある帝国海軍海上部隊の伝統を発揚するとともに、その栄光を後昆に伝えんとするに外ならず」というのだから、要するに海軍の栄光のためなんだねえ。  
  斯く「帝国海軍」とは軍服を着た官僚たちが、要は、おのれらの利益を図るための官僚組織だったというほかはなく、太平洋戦争で組織瓦解の瀬戸際に追い詰められると、とたんに建て前や奇麗事なんか吹っ飛んで、地肌が剥き出しになったというのが本当のところ。
  政治というものを軍人・官僚らが牛耳ると「こうなる」という典型的事例と見るべきが正解。
  この点こそ、この間の東日本大震災やら原発事故に対する東電や中央省庁官僚らの対応、あるいは、現今の経済情勢のなかで、なおも消費税値上げを称える財務官僚らの本質へと繋がる大きな問題ではなかろうかと思う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
 戦艦には、軍学校で最も成績の良い幹部が乗り込みますが、軍令部はなぜか最新艦を出し惜しみして、旧型の金剛型の4隻や扶桑型の4隻しか出番がなく、陸奥は爆沈、長門はビキニ環礁で原爆実験に使われて沈むなどほとんど戦果らしい戦果をあげることができず、大和と武蔵もヤケクソ気味に使われただけで真価を発揮することはありませんでした。東郷元帥が神格化されるのは、やはり旗艦先頭の美学でロシア艦隊に突っ込み、砲火を受けながらも自らは艦橋から一歩も動かず敵を撃滅したからだと思いますが、そうした輝かしい伝統があるにもかかわらず、昭和海軍はアウトレンジから大砲、魚雷を撃つという方向に転換していきます。これには、日本みたいな貧乏な国では虎の子の戦艦を簡単に失うわけにはいかないという考えもあったんでしょうが、それによって《突撃精神を失った》のかもしれません(p.52)。金剛型の4艦は太平洋戦争当時はもう古くなっていたので、出し惜しみせず使われたのですが、ミッドウェーでも本来ならば《空母のすぐ横にピタリと張りついて、「魚雷はこっちが受ける」というぐらいの覚悟でやって》もらえれば戦況も変わったんでしょうが…。

 事故でドック入りしていた日向にレーダーを付けるヒマがあるんだったら、なんでミッドウェーに向かう機動部隊に付けなかったのかという秦郁彦さんの疑問ももっともだと思います(p.150)。そうすれば「赤城」以下が奇襲でやられる前に警報を出せただろう、と。全体に弛緩していたとしか思えない敗戦でしたね…。

 それにしても、1939年就航の世界最強艦プリンス・オブ・ウェールズを僚艦レパルスとともに惜しげもなくマレー沖に向かわせ、艦長も躊躇することなく戦闘に向かったというのはさすが英国。山本司令長官の養った航空戦隊に沈没させられたにせよ《貧乏な国は戦争できないですよ》という戸高さんの感慨はもっともかな、と。
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