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逢はなくもあやし (集英社文庫)
 
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逢はなくもあやし (集英社文庫) [文庫]

坂東 眞砂子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

死んだ人間を「待つ」とは――? 映画原案小説。
「すぐ戻る」と告げて旅に出たまま音信不通になった恋人が既に亡くなっていると知ったOLの香乃は……。奈良を舞台に、「待つ」女の想いが時を超える。カンヌ映画祭出品『朱花の月』原案作品。

内容(「BOOK」データベースより)

旅に出たまま戻らない恋人を探すため、OL・香乃は彼の故郷である奈良・橿原を訪ねる。しかし彼の母親から彼は既に亡くなったと告げられる。「すぐ戻るから待ってろよ」と言ったのに、なぜ…。時が止まったような町で答えを探す香乃は、考古学者から亡き夫の復活を待ち続けた女帝・持統天皇の逸話を聞かされる。「待つ」ことの意味とは―時を超え、男女の想いが交錯する。書き下ろし長編小説。

登録情報

  • 文庫: 192ページ
  • 出版社: 集英社 (2011/8/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087467368
  • ISBN-13: 978-4087467369
  • 発売日: 2011/8/19
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 306,059位 (本のベストセラーを見る)
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By ringmoo トップ500レビュアー
タイトルは、「燃ゆる火も取りて包みて袋には入るといはずや あはなくもあやし」と言う持統天皇の歌に依っています。
作者は、その解釈を「愛する人の魂を袋に入れて持っているから、もう二度と逢うことがなくてもいい」と、主人公に語らせています。

物語は、この「待つ」と言うことをテーマに、天武・持統の例と戦時中の悲恋の例、そして現代の香乃と篤史の例を多層的に語ってゆきます。
最初の持統天皇は、すでに死した天武天皇の魂を「待つ」訳です。
戦時下の若者は、会えぬ状況下であくまで「待つ」訳です。
そして、現代の香乃は・・・。

消息不明の恋人を探して彼の故郷に降り立った香乃は、その実家で彼がすでに死んでいることを知ります。
その後、恋人の友だちとの関係が進み、彼の遺品を返しに実家に行くと、そこに待っていたのは、インドネシアから届いた彼女のための花嫁衣裳でした。
このことが、持統天皇の歌と絡んで「待つ」べきと語っているのかと、彼女を悩ませます。
彼女の判断は、花嫁衣裳を燃やすことでした。

小説の進行は謎を含んだ展開で、なかなか楽しく一気に読むことが出来ました。
河瀬直美監督の映画も非常に楽しみになりました。
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3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
いつもの坂東さんの作品どおり、何人もの人のストーリーが複雑に絡まりあっている世界です。一つの話の中で、男女での恋愛感の違い、強さ、弱さ、いろいろなものを見ることができ、しかも、様々な読み解きができる作品です。きっと、読むたびに印象が違う、奥が深い作品です。
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