『逡巡という名のカノン』は、前回書かれていなかった夏休み・悠季の夏期合宿やフジミの納涼会、フジミの定期演奏会のお話。
フジミの面白さの一つに、会話と物語が、つねに読者のこうなるだろうという予測をひっくりかえしていく所にあるのではないかと思っていたのですが、それが、今回は、いまいちで、次の展開が読めてしまうと言うか(僭越ですが)。それに圭もまだ26歳なのに、人間的にまるくなってしまうなんて? 新しいキャラクターも行動が中途半端で。耽美的文章も見かけられなかったし・・・。
でも、そんなことを思ってしまうのは、やっぱり、期待しているからです。
『過去と未来のロンド ハ長調』は、短かったけど、面白かったです。二人の会話ににやっとしてしまうところがあったし。
私的には、文庫のあとがきのファンです。ちょっとした、一言が心に残っています。