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造花の蜜
 
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造花の蜜 [単行本]

連城 三紀彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

連城 三紀彦
1948年愛知県生まれ。78年『変調二人羽織』で幻影城新人賞を受賞。81年『戻り川心中』で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。84年には『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞を、『恋文』で直木賞を受賞した。96年『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。ミステリー、恋愛、ホラー小説など多彩な作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 485ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2008/11)
  • ISBN-10: 4758411247
  • ISBN-13: 978-4758411240
  • 発売日: 2008/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴネット大佐 VINE™ メンバー
形式:単行本
この作品は、幼稚園から連れ去られた息子をめぐる誘拐事件が起こるわけだが、犯人側からは金銭の要求をしない等、何が目的なのかがよくわからないまま話が進んでいく。また、誘拐された家族側も何か秘密を抱えているようで、登場人物が全てあやしく感じられる。
作品構成は、7つの章で描かれているが、大きく3つに分けられる。一つ目は帯のあらすじに書かれている通りの誘拐事件で、2つ目は事件の本当の顔ともいうべき舞台裏が描かれ、3つ目は最初の事件の後日談のような事件が起こる。
最初に起こる誘拐事件が、ページをめくり話が進んでいくごとにだんだんと予想もつかないような展開になっていき、中盤以降では、まったく別の予想外の真相が明らかになっていく。最初の誘拐事件の本当の姿を予想できる読者はあまりいないのではないか。
読了し終えて、犯人側の思うように事が進むのは、出来すぎのような気がして、現実の世界ではそのように簡単ではないとは思うが、先の読めない誘拐劇を十分に楽しませてもらった。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cymbaline トップ1000レビュアー
形式:単行本
誘拐をテーマにした小説ではありますが、展開そのものとその大胆さからして“誘拐して身代金を奪う”という過程を描いて犯人と警察の緊迫したやりとりを読ませるオーソドックスな誘拐小説のパターンとは違います。
子供が誘拐されたものの身代金を要求してこない犯人。「身代金の要求はしていないのだから誘拐ではない」と嘯く犯人の在り方に、まず読者は興味を煽られます。
しかし物語は犯人たちや被害者らの過去や思惑を投影しつつ、展開のスピードを徐々に徐々に上げて行きます。中盤から現れる、犯人グループに合流させられる(合流せざるを得なくなる)一人の若者の葛藤する様の描写は見事。実はここの部分がメイン・テーマであり、そしてそこに絡めた展開で我々が想像しえなかったひとつの帰結を見ます。
全体のストーリーが大胆すぎて“出来すぎた作り”という感じがしないでもない。映画『氷の微笑』のような、あり得ない出来すぎの展開ではありますが、“愉しませるための仕立て”と解釈しましょう。
急展開を見せつつも全体的には妙に落ち着いた空気のままで粛々と話が進んで行く…というタッチは独特の世界だと感じました。
読後、何かを考えさせる…というような類の小説ではないかも知れませんが、飽きる瞬間がない秀作であるのは確かです。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By VINE™ メンバー
形式:単行本
連城三紀彦は、騙しの天才である、
とつくづく感じさせられたのが、
本作品でした。

幼稚園から連れ去られた子供を巡る
誘拐事件が起こりますが、
これが奇妙な誘拐で
身代金を犯人側から要求して来なかったり、
せっかく決めた身代金も
受け渡し方法が犯人側に不利な状況になっていたりと、
展開が読めません。
やがて、渋谷のハチ公前交差点で
身代金受け渡しが行われようとしますが、
さらに意外な展開が待っていて・・・。

とにかく、意外な展開の連続です。
物語の半ばからは、
前半の誘拐劇の裏の状況が語られていきますが、
これがまた意外。
見たことも聞いたこともない
誘拐劇の真相が次第に明らかになっていくのです。

名作「戻り川心中」から30年余り。
必ず読者に思いがけない展開と
意外な真相を提示する連城三紀彦の筆力は、
未だ健在です。

ちなみに本作では、
最終章「最後で最大の事件」で、
もうひと捻り加えて、
事件の真相を明らかにします。
ここまでやられると、
却ってすっきりしてしまうほどです。
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投稿日: 2010/1/27 投稿者: ヒロシアカリ
斬新な発想がおもしろかった
先が読めない誘拐事件を描いた作品で非常に楽しめた。序盤でまず誘拐事件が発生し、誘拐された側の視点で事件が展開される。犯人は身代金を要求せず、お金を払いたいなら金額... 続きを読む
投稿日: 2009/11/14 投稿者: コーキ
誘拐ものの大家
... 続きを読む
投稿日: 2009/7/13 投稿者: kirikiri
気持ちがついて行かず
他の方がおっしゃる通り、一気に読ませる力があるのは確か。
ただ読み終えてみると、「壮大なる作り話」という印象。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/5 投稿者: 夢見
ドラマ化してほしい!
... 続きを読む
投稿日: 2009/4/9 投稿者: ヒュー
二重、三重の謎。
最初は単純な幼児誘拐事件かと思ったのですが、
これが一筋縄ではいかず、不思議な展開へ。
蜂と誘拐事件の関係性も不可解で、... 続きを読む
投稿日: 2009/3/20 投稿者: ひつじ♪
誘拐ミステリの白眉
「造花の蜜」という香気溢れるタイトルから連想させられる通りの、美しい傑作です。
小手先のトリックや意外性だけの事件の構図に終わらず、... 続きを読む
投稿日: 2008/11/26 投稿者: 瀧
こりゃ誰もが仰天します
連城さんも昔は「陽だまり課事件簿」とかユーモアミステリ書いてたけど、欝然たる大御所というイメージが定着して久しいのに・・・・ここへ来て突然の大暴走。綿密でリアルな... 続きを読む
投稿日: 2008/11/18 投稿者: nakamiya4
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