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造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫)
 
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造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫) [文庫]

連城 三紀彦
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香奈子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。偶然再会した知人との話に気をとられ、圭太の姿を見失った香奈子は、咄嗟に“誘拐”の二文字を連想する。息子は無事に発見され安堵したのも束の間、後に息子から本当に誘拐されそうになった事実を聞かされる。―なんと犯人は「お父さん」を名乗ったというのだ。そして、平穏な日々が続いたひと月後、前代未聞の誘拐事件の幕が開く。各紙誌で絶賛を浴びたミステリの最高傑作がついに文庫化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

連城 三紀彦
1948年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中の78年、『変調二人羽織』で第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー。81年、『戻り川心中』で第34回日本推理作家協会賞受賞。また84年には『宵待草夜情』で第5回吉川英治文学新人賞を、『恋文』で第91回直木賞を、96年『隠れ菊』で第9回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 284ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2010/11)
  • ISBN-10: 4758435146
  • ISBN-13: 978-4758435147
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bouya
出だしから息もつかせぬおもしろさでした。
誘拐物ですが、予期せぬ展開がテンポよくどんどん続きます。
これは今まで読んだ本の中でも一番おもしろいかもと思うくらいでした。
犯人が誰か、どんな動機やトリックがあるのか、
下巻が読みたくてたまらなくなりますが。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By puyopuyo VINE™ メンバー
ちょっと前に話題になってた誘拐ミステリ、待望の文庫化!というわけで読んでみました。

上巻は息をつく間もないうちに、あれよあれよという間に読み終わってしまい、
と思ったら下巻では当初の主人公は一体どこいっちゃったのー!?という感じで話が二転三転、そして怒濤のエンディングへ。

話の展開っぷりには大胆さには斬新さを覚えたけど、私としては前半のペースというか正統派ミステリっぽい引っ張り方をもう少し引っ張って欲しかったかな。
後半に行くにつれて、「あれれ、あれれ?」という展開に驚かされはするのだけれど、
あまりにも大胆な展開であるがゆえに、タイトルのように「作りもの」を読んでいるという感覚がどんどんと高まります。
もちろんフィクションだし、事実は小説より奇なりとも言うけれど、
もう少しリアルさが勝るようなストーリー展開だったら
読んでいる最中に冷静さを取り戻すことなく、小説の中にどっぷりはまれたのかな、などとも思います。

特にあれこれ考えさせたり考えさせるような要素は無いんだけど、純粋にプロットの意外さ面白さを楽しみたいならオススメです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mutantmogura トップ1000レビュアー
誘拐ミステリである。
著者のミステリはいつでも、たったひとつのことで全てが反転する、という快感を味わうことが出来る。
本作も、その例外ではない。

著者のミステリ作品は、いつも、一語も読み落とすことができないくらい、精緻に組み立てられている。
だから、ラストの意外性を味わうためには、読者側がしっかりと著者の文章を把握しておかなければならない。
だから、著者のミステリは、どうしても読むのに時間がかかる。
本作も、それなりの時間を要した。

しかし、その時間を掛けただけの価値のある作品である。
ストーリーの詳細は、著者のミステリの場合は紹介しないほうが良い。
だから、かなりぼやけた評価しかできないが、傑作であることはまちがいない。

そして、とにかく一筋縄ではいかない、というのが著者のミステリである。
だから、単純な勇勝ミステリと思っていると、良い意味で足下をすくわれる。
これ以上は、先入観になるので、とにかく読んでみて、驚いてほしい。

著者は短編にも傑作が多い。
しかし、やはり持ち味は、長編のようだ。
「白光」、「人間動物園」、「どこまでも殺されて」など、とにかく読んでいたリラックスする暇がない。
肩の凝らないミステリが読みたいひとには、オススメしない。
まちがいなく、本書は肩の凝る、読んでいて力の入る、重量級の傑作ミステリである。
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