仕事上の必要があってファシリテーションの手法を調べているなかで、「ブレイン・ストーミングのファシリテーション」という副題が気になって手に取った1冊。
企業で行われる会議の8割は進捗会議と問題解決会議(山崎将志、『ファシリテーション』)と言われるが、ブレイン・ストーミングはその問題解決会議のひとつの手法である。この観点でファシリテーションを述べた本はほかにないので期待をしていたが・・・。
内容的にはブレイン・ストーミングの一般的な進め方、たとえば「人の意見を批判してはいけない」とか「質より量」といった話が主で、ブレイン・ストーミングならではのファシリテーション手法に関する知見はさほど多くはない。アイディアが詰まったらどうするか、アイディアを広げるにはどういう手法があるか、といった程度である。
昨今話題の「ファシリテーション」は、従来の会議運営術にヒューマンスキルを組み込んだ点が新しい。ブレイン・ストーミングを阻害する例とそれをどのようにヒューマンスキルで回避するか、といった視点を期待していたが、やや外れた。
なお、80ページ程度の小冊子のうえに、1ページが原稿用紙1枚にも満たない記述量である。厚ければよいというわけではないが、この分量で1300円はやや法外。