登録情報
|
「いまや私がいとしさを覚えはじめている国よ。この進歩はほんとうにお前のための文明なのか。この国の人々の質撲な習俗とともに、その飾りけのなさを私は賛美する。この国土のゆたかさを見、いたるところに満ちている子供たちの愉しい笑声を聞き、そしてどこにも悲惨なものを見いだすことができなかった私は、おお、神よ、この幸福な情景がいまや終わりを迎えようとしており、西洋の人々が彼らの重大な悪徳をもちこもうとしているように思われてならない。」(p.11)
現に、私たちは「忠義」や「恥」の為、家名の為に切腹なんてできない。そんな度胸もないし、何と言っても生命が一番大切だと教えられてきた。けれどそうでない時代もあった。幕末、明治、日本に訪れた外国人が見た「日本」。極端に礼儀正しく、おおらかで、好奇心が強く、自嘲することを知っていた(!?)国民・・・それは多少フィルターのかかったものであったかもしれないが、やはり一つの日本の姿だったと思う。
日本人が、西洋文明(現代では米国文明?)の目で物事を見るようになって久しい。そんな事に気づかせてくれる、まったく違う視点に立たせてくれる本です。
|
|