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通話 (EXLIBRIS)
 
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通話 (EXLIBRIS) [単行本]

ロベルト ボラーニョ , Roberto Bolano , 松本 健二
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『通話』―スペインに亡命中のアルゼンチン人作家と“僕”の奇妙な友情を描く『センシニ』、第二次世界大戦を生き延びた売れないフランス人作家の物語『アンリ・シモン・ルプランス』ほか3編。『刑事たち』―メキシコ市の公園のベンチからこの世を凝視する男の思い出を描く『芋虫』、1973年のチリ・クーデターに関わった二人組の会話から成る『刑事たち』ほか3編。『アン・ムーアの人生』―病床から人生最良の日々を振り返るポルノ女優の告白『ジョアンナ・シルヴェストリ』、ヒッピー世代に生まれたあるアメリカ人女性の半生を綴る『アン・ムーアの人生』ほか2編。

出版社からのコメント

【ラテンアメリカの新しい声】
 ロベルト・ボラーニョは、1953年、チリのサンティアゴに生まれた作家、詩人。2003年に50歳の若さで亡くなったが、没後も国際的な評価は高まるばかりである。
 本書は彼の第一短編集で、全三部構成。第一部<通話>では、おもに売れない作家や三流詩人たち、さらにはボラーニョ自身を投影した人物(B)が登場する。「ものを書く」「伝達する」という行為に対する、屈折しながらも共感に満ちたまなざしが随所に表れている。第二部<刑事たち>には、不可思議な体験を語る男たちが登場する。第三部<アン・ムーアの人生>では、女たちの奇妙だが真摯な生き様が語られる。
 いずれの作品にも、「世に知られないテクスト/名もない人々の声」への強い関心がみられる。また、各々の短編を流れているのは、得体の知れないさまざまな<恐怖>の感覚である。これはしばしば、1973年9月11日に起きたチリ・クーデターに根ざしている。
 「皮肉とユーモア、不安と恐怖が、知性の房を抜ける鮮血となって、文学の心臓を支えている」(堀江敏幸氏)
 作家のエッセンスがつまった、初期を代表する一作。

登録情報

  • 単行本: 249ページ
  • 出版社: 白水社 (2009/06)
  • ISBN-10: 4560090033
  • ISBN-13: 978-4560090039
  • 発売日: 2009/06
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追人009 トップ500レビュアー
形式:単行本
南米チリに生まれ惜しくも50歳の若さで早世されたラテンアメリカ文学の巨匠ボラーニョが1997年に刊行し絶賛された初期傑作短編集です。本書には大きく3つのテーマに沿って書かれた14の短編が収められています。「通話」では不遇の作家の人生模様が、「刑事たち」では死と隣り合わせの男達の物語が、「アン・ムーアの人生」では多情で奔放な女達の人生が、それぞれ鮮烈に哀感を込めて描かれています。作中では間違いや哀しい出来事も多く起こりますが、著者は責める事なく静かに優しい眼差しで不器用な人々を見守っています。
『センシニ』スペインに亡命中のアルゼンチン人作家と新米作家の僕との文通による友情の物語を通して、実在の作家をモデルにした苦難に満ちた人生を描きます。『エンリケ・マルティン』三流詩人エンリケと同業の僕の友情の決裂と、やがて彼が謎の首吊り自殺を遂げる悲しい顛末を語ります。『ウィリアム・バーンズ』2人の女と山小屋で暮らす男が、怯える女達に煽られて町から来た男を弾みで殺してしまう不気味な物語です。『刑事たち』軍事政権で弾圧に従事していた頃の思い出を語るチリ人刑事2人のヤバイ会話に戦慄と恐怖感が込み上げて来ます。『独房の同志』同じ時期に別々の刑務所に居た僕と奇妙な女ソフィアとの腐れ縁のような交情の日々を描きます。『アン・ムーアの人生』多情で次々と男を替え一つ所に落ち着かず世界を渡り歩いて来たアメリカ人女性アン・ムーアのタフな人生のエピソードを綴ります。最初は愛し合っていたが安定した暮らしに倦み疲れ突然あっさり彼女に捨てられた夫が、幾度も拒絶され続けた結果傷心の末に自殺します。けれど、彼女は悲しみながらも後悔せず前向きに生きて行きます。本書は他にも成功したとは言い難い人々の切なく遣る瀬無い人生模様を数多く味わえます。不器用でも一所懸命に生きた人々の過酷で壮絶な人生の物語集を心からお奨め致します。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:単行本
読書に一目置いている人から薦められて読んでみた。
のっけから、誰だかわからない「僕」が他人のすっとんきょうな話を始める。まったく、ラテンアメリカだ。
短編ながら、人生が詰まっていて(かなりラジカルな)、喪失感みたいなものが漂っている。
恋人と別れたたとか、誰か大切な人と死別したとかいうようりも、深い傷を感じる。
語りがどれも独特。飽きる人もいるかもしれないが、どちらかというと癖になる。
ボラーニョ、要チェックです。と思ったら、2003年に亡くなっているそうです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
買いです。 2010/2/18
形式:単行本
本書は、「通話」「刑事たち」「アン・ムーアの人生」という三つの章立てにそれぞれ四つないしは五つの作品が収められた短編集です。いずれの物語も市井の人々の、どちらかと言えば悲しく、そして総じてどこまでも悲惨な人生や現実が描かれており、そこにスパイスのように自虐が加味されるところが、解説の「ウディ・アレンとタランティーノとボルヘスとロートレアモンを合わせたような奇才。」という評になるのでしょう。個人的には、エリザベス・ギルバートやウオン・カーウァイなんかも思い出しましたが、「勇気と悲しみの入り混じった目で世界を見ていた」(P227)作者の、「こんな細かい話しばかりしていたら、彼女よりも僕について描写することになってしまう」(P179)と言いながらも、結局そこに赴いてしまう姿が強く印象に残る作品でした。惜しくも2003年に50歳の若さで亡くなったそうですが、他の作品の刊行も予定されているようなので、早く読みたいものです。
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