北原白秋、谷川俊太郎、ディキンソンなど、生の真髄をうたう古今東西の名詩41篇。
多くの人と乗り合わせながら、孤独で自由なひとりの人間に戻れるのが通勤電車。
揺れに身を任せ、古今東西の名詩をよめば、日常の底に沈んでしまった詩情がしみじみとたちのぼる。
生きることの深い疲労感を、やさしくすくいあげてくれる言葉の世界へ、自らも詩人である編者が誘う。
「目次」
次の駅までーーはしがきにかえて
●朝の電車
うたを うたうとき/まど・みちお
フェルナンデス/石原吉郎
イタカ/コンスタンディノス・ペトルゥ・カヴァフィス
少女と雨/中原中也
緑/豊原清明
胸の泉に/塔 和子
宇宙を隠す野良犬/村上昭夫
森の奥/ジュール・シュペルヴィエル
いつ立ち去ってもいい場所/谷川俊太郎
ばらあど/ガブリエラ・ミストラル
春の芝生の上に/趙明熙
九才/川田絢音
言語ジャック 1新幹線・車内案内/四元康祐
からたちの花/北原白秋
●午後の電車
アドルストロップ/エドワード・トマス
川が見たくて 盛岡・中津川/高橋睦郎
四十五歳/ヘイデン・カルース
見えない木/田村隆一
洛東江/崔華國
滝のある山/中本道代
緑の導火線を通して花を駆りたてる力/ディラン・トマス
孤独な泳ぎ手/衣更着 信
ぼくの娘に聞かせる小さい物語/ウンベルト・サバ
しずかな夫婦/天野 忠
母の死/草野心平
賀状/長田 弘
雪、nobody/藤井貞和
●夜の電車
駅へ行く道/山本沖子
池( pond)/白石かずこ
昨日いらつしつて下さい/室生犀星
犬を喰う/金時鐘
眼にて云ふ/宮澤賢治
家/石垣りん
ぼくは聞いた/パウル・ツェラン
記憶/小池昌代
会話/ルーシー・タパホンソ
遺伝/萩原朔太郎
ひとつでいい/トーマ・ヒロコ
踊りの輪/永瀬清子
終電車の風景/鈴木志郎康
わたしは「死」のために止まれなかったので--/エミリー・ディキンソン
<付>詩人略歴
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