MOTの勉強をしたくて、他に書籍を何冊か購入しましたが、みんな本格的で分厚いので、ちょっと、入門書から、と思って探して本書にしました。といいますか、現時点では本書くらいしか新書の手ごろなのがなかったというのが事情です。パッとみ、見た目の装丁が「軽い」のですが、読んでみると、あなどれませんでした。見開2ページで1テーマですので、読みやすいのは間違いないのですが、各章は相互に関連し流れを構成しています。全体は2部構成になっています。1部では、前提になる経営戦略全般、特に競合戦略論(ポーター)、マーケティング(コトラー)を扱っており、2部では、技術経営に絞って、開発技術、プロセス技術、アライアンス、IP管理などに及んでいます。目次を見ればわかりますが、とにかく扱う範囲が本格的でびっくりしました。でも、個々の解説自体は大変わかりやすいので理解が進みました。MOTの世界という山脈に本格的に入って勉強する前の登山の入り口の茶屋のような存在、というと、比喩が変かもしれませんが、私にとってはそんな存在です。コンパクトなので、タイトルどおり、当然、どこでも携帯に便利なのが助かります。価格も助かりますが、この内容でこの価格は大変お得だと感じました。