先に発売された『上海金魚』に出てくるカップルの片割れの友人が今回の
主人公(受)です。
この主人公、かな〜りイヤな奴です。プライドばっかり高く、連れて歩く女や
着るものなど、とことんブランド志向で見た目の事しか考えていません。
31歳にもなって、自己中で思いやりもありません。とにかく鼻持ちならない。
でも、とあるホテルでのデザインコンペに参加した際に、一人のホテルマンと
出会います。36歳、企画部長。その男の紳士的な態度や、落ち着き、優しさ、
そういったものに触れ、その男にどうしようもなく惹かれている自分に気づきます。
そこで、この主人公の取った行動といったら…なんとも可愛いらしい。今まで
真剣な恋愛をしなかった分、どうしたらいいのか分からなくて、相手の一挙手
一投足に一喜一憂しながら、体当たりでまっすぐ気持ちをぶつけます。
最終的にはそんなひたむきさに男はほだされてめでたくゴールインするわけです
が……。
紳士で大人で知的なホテルマン。この彼がなかなかになかなかな一面を持って
いて、ベッドの中ではオヤジ全開。いやらしい言葉で責めたり、かなり鬼畜です。
優しく容赦しない。食えないオヤジです。ただ単に真面目一辺倒なだけじゃない、
そこが素敵です。この辺り、オヤジ好きの方にはたまらないかと!
こういうじゃじゃ馬は、経験豊富なオヤジなんかでないと乗りこなせないだろう
でしょうね。色々と教育(調教?)されて、受けももっといい男になるだろうな〜
という感じでした。
全体的にほのぼのコメディータッチですが、読み応えもあり、オススメの一冊です。