前作は静物中心であったが本書は風景画に特化した待望の書。本書は次の5章に分かれている。1)塗る色と手順、2)濃い色の使い方、3)近景と遠景、4)風景を絵にする、5)水辺の色と光、巻末に使用した画材の紹介。各サンプルでは主題探し(著者の言葉では感動の焦点の確認作業)のポイントが簡潔に記載されていて、自分が出会う風景を絵として具体する際の参考になる。多くのサンプルには使用した絵具の紹介もあり、読者が模写する際の一助となるであろう。他の類書には少ない冬の風景事例も多く、発売時期(12月)とあいまって、すぐに役立つ好書である。ダイナミックなタッチと色使いは見ているだけでも楽しい。