出版社/著者からの内容紹介
透明になりたい!
透明になっていろいろなことをしたい!人類永遠の願望を実現した科学者の運命は?
その男がおかをこえてやってきたのは、おそろしく寒い日のことだった……。けがでもないのに、ほうたいだらけのその男が人類の永遠の願望をかなえた透明人間だった!おびえる町の人々、しだいに暴力にかたむく透明人間。その運命の行きつく先は?SFの父とよばれるイギリスのH・G・ウェルズの世界的SF古典の名作です。
ホール夫人がふりかえると、客はもとのいすにこしかけていたが、そのあまりの意外なすがたに、彼女はものもいえず、一瞬、客の顔を見つめていた。
客は自分の持ちものの白いナプキンで顔の下半分を、口からあごにかけておおいかくしていた。こもったような声に聞こえたのはそのせいだ。しかし、ホール夫人をおどろかしたのは、そのことではなかった。青いゴーグルの上の顔全体が、すっかりほうたいでまいてある。そして、わずかに鼻だけが、ぐるぐるまきのなかからつきでていたのである。その鼻は、客が旅館についたときとおなじように、ピンク色に光っていた。――(本文より)
内容(「BOOK」データベースより)
その男がおかをこえてやってきたのは、おそろしく寒い日のことだった…。けがでもないのに、ほうたいだらけのその男が人類の永遠の願望をかなえた透明人間だった!おびえる町の人々、しだいに暴力にかたむく透明人間。その運命の行きつく先は?小学中級から。