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「かつて子どもだったあなたと少年少女のための“ミステリーランド”」なのですが子どもだけでなく大人も充分に楽しめるしもし子どもが読むのならば年齢を重ねるごとに何回も読んでそのたびごとの感動を味わって欲しいですね。担当編集者は新本格の生みの親・宇山日出臣氏なので良質のシリーズになると思います。
一言でいうと面白かったです。子供向けということですが中に出て来るのは透明人間と密室のトリックでありそこには島田荘司が全力で取り組んだ作品のみが持つせつない雰囲気が漂ってきます。ほんとにこの人は仕事に対して手を抜くということをしませんね。
主人公は昭和52年に9歳だったと語る「ヨウちゃん」この少年と少年を優しく見守る青年真鍋平吉の友情と別離が語られます。
「太陽系はね、時速百万キロというものすごいスピードで宇宙を突き進んでいるんだ。」という言葉で始まる冒頭の会話などはこういうお兄さんが身近にいれば自分の少年時代もさぞかし楽しかっただろうなと思わせてわくわくします(僕がそういう青年になるべき年になってますが)
そんな青年がヨウちゃんに透明人間の薬の存在を告げてそこから世界が動き出します。
ホテルの一室から消える女性、その女性が消えてから移動できるはずの無い距離を移動して死体で発見されます。
透明になった女性が自分で移動したとしか思えない状況のなか少年と青年には別離のときが迫ります。少年が成長していく姿が丁寧にかかれていると感じました。
たまにはこんなミステリーも良いですね。
今度こそ“当たり”かな、と思って、毎回裏切られているのが私の島荘感です。... 続きを読む
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