かつて、PHSは「つながりにくい」ことがネックとなり、携帯電話に顧客が流れてしまった。DDIポケットは、その後、地道に基地局を増強し、携帯電話と同じ品質でサービスが提供できる体制を整備。2001年、データ通信に特化した新サービス「エアエッジ」を開始した。エアエッジはモバイルによる情報発信・収集に熱心な30代ビジネスマンの間でヒットし、DDIポケット復活に貢献した。
安定的な需要を確保しつつあるウィルコムだが、本書は巨大資本カーライルはさらなるポテンシャルを見いだしていると推察する。丹念な取材を基に、そのポテンシャルとは、第1にこの先、電波不足が生じた時、一番優位な立場に立てること、第2にデータと音声を組み合わせた完全定額制の導入を実現し得るポジションにいることではないかと仮説を立てている。
(日経ビジネス 2005/03/07 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
特に、業界におけるブランドイメージの重要性を説き、
「つながらなそう」な機種がよくつながったり、
「一番つながりそう」な機種が実はそうでもないなど、
目に見えない部分に真実があることが興味深かった。
DDIポケットがコツコツと下準備をし、いよいよ花開かんとしている様子を
ドラマチックに描いている。
本当に著者が唱えるように、今後PHSが携帯電話を逆転するのだろうか・・・。
業界関係者や、業界の先行きに対する視座を持ちたい人など、
多少なりともこの業界に興味がある人にとってはお勧め。
著者自身がPHSの可能性を信じた上で記した力作。
一度投資をすれば、ほぼ間違いなくその投資先企業を急成長させる実績のあるカーライルが、なぜ「DDIポケット」に大きなてこ入れをし、「WILLCOM」に生まれ変わらせたか、その内実が読めてきます。
個人的に、PHSは、電磁は障害が少なく、音声もきれいで、データ通信にも大きな可能性があり、素晴らしい技術だと思います。
「だめな携帯」という負のイメージを、本書に示されたような着実な実績によって、塗り替えられてゆくことを期待したいところです。
また、アジア各国への広がりによって、情報格差が是正されてゆくことも、着実に行われてゆくことが期待されます。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|