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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本の仏教が大体わかる,
By 壺 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈6〉中世神風編 (小学館文庫) (文庫)
この巻では前半では日本の仏教を、後半では鎌倉幕府がどのようにして滅びたのかを書いている。特に前半の日本仏教の説明は非常にわかりやすく面白かった。 奈良仏教とその後の仏教の違い、そして何より各宗派がどのような考えの下でどのように生まれどのように広がっていったかがよく分かる。 これ一冊で各宗派の教えや役割、そして歴史が分かるといっても過言ではないと思う。 後半については鎌倉幕府の滅びの原因と経緯が淡々と書かれている。 まあ実際鎌倉幕府の滅びは呆気のないもので南北朝になってからが本番なわけだから、後半は7巻のプロローグだと思って読むと良いかもしれない。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
仏教とは何か,
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レビュー対象商品: 逆説の日本史〈6〉中世神風編 (小学館文庫) (文庫)
シリーズ6巻目であるが、ここでの見どころは1-3章の仏教に関する解説だろう。現代に於いてここまで簡潔に、しかも深く仏教を初学者に説明出来る歴史家は日本にいないのではないか。特に、現代仏教に直接影響を及ぼした鎌倉時代の新興仏教の成立と、その背後にある歴史については、知的好奇心を揺さぶられ、大いに納得をした。これ以外にも元寇の行われた背景と、その当時の鎌倉幕府の対応などは、ほとんど初めて知る内容で、とても興味深い。 本書は文庫本で500ページを超える大作で、しかも内容が、「仏教」、「元寇」、「鎌倉幕府の滅亡」と3つの独立したモノがまとめられているため、一気に読み切るのには骨が折れるが、それでも、これらのテーマはこの巻において説明されなければならなかったのだ、と読み終わると気がつくはずである。
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5つ星のうち 5.0
日本仏教史概説として第1章から第3章が特に秀逸,
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レビュー対象商品: 逆説の日本史〈6〉中世神風編 (小学館文庫) (文庫)
元寇とその影響、鎌倉幕府の滅亡、建武の新政を扱った章も面白いが、本書で特に秀逸なのは、既に多くのレビュアーが指摘されているように、日本の仏教受容から始まって鎌倉仏教の成立・展開(戦前に至るまで)をわかりやすく説明してくれた最初の3章です。特に、最澄対空海というライバルに触れた箇所が、その余韻を持った終わり方とともに心に残る。最澄は文明は書物によって承継できると考え、空海は文明とは本人が体得しなければ意味のないものと考えた。結果として、宗教者・思想家として最澄は空海にそのスケールでは及ばなかったかもしれないけれども、弟子には恵まれ、その影響は鎌倉仏教の開祖にまで引き継がれる。「研究者」としての才能と「教育者」としての才能は全く別物と喝破する作者の指摘は素晴しい。碁の世界でいえば、最澄は木谷実で空海は呉清源だとする例えもわかりやすい。 一方で、あれが月だよと指差す時、人が指(真理を示すための道具)にとらわれて月(真理)を見ないことを戒めた空海の教えも実に深い。似たような会話が展開された有名な映画の冒頭がすぐに思い出されますね。そう「燃えよドラゴン」。"Don't think. Feel."の世界ですね。文明・文化の継承の2大潮流の対比を試みた章として、第1章は実に奥行きが深く、これだけのためにも本書を一読することをお薦めします。
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