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逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)
 
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逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫) [文庫]

井沢 元彦
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、「軍隊無用論」のような、世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。また、差別意識を生むケガレ忌避思想を解明し、その精神性の本質に迫る。第一章/『古今和歌集』と六歌仙編・"怨霊化"を危険視された政争の敗者、第二章/良房と天皇家編平安中期の政治をめぐる血の抗争 ほか全七章。解説・川村亨夫。

内容(「BOOK」データベースより)

日本人の「平和意識」には、ケガレ思想に基づく偏見があり、特に軍隊というものに対する見方が極めて厳しく、「軍隊無用論」のような世界の常識では有り得ない空理空論をもてあそぶ傾向が強い。また、なぜ世界でも稀な「部落差別」が生れたのか。差別意識を生むケガレ忌避思想を解明し、その精神性の本質に迫る。

登録情報

  • 文庫: 438ページ
  • 出版社: 小学館 (1998/12)
  • ISBN-10: 4094020047
  • ISBN-13: 978-4094020045
  • 発売日: 1998/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 生きた日本史, 2002/6/15
By 
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫) (文庫)
「逆説の日本史」シリーズ第4巻。この本では、藤原氏の摂関政治の盛衰と武士の出現が中心の話題となっています。

怨霊信仰、言霊信仰をツールにして、日本史の何故?に活き活きと回答を与えていく同シリーズですが、ここでは新たに「ケガレ」の思想にも考察が及びます。

単なる情報としての歴史ではなく、現在の我々の在り方・考え方を規定している生きた歴史を提示し、「自衛隊の違憲問題」などの今日的問題を、歴史の中で位置付けていく筆者の努力に敬服します。日本史はつまらない、と思っている人にお勧めのシリーズです。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 やはり御霊信仰に絡む話がイザワ節の真骨頂か?, 2007/8/3
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モワノンプリュ (Japan) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫) (文庫)
 逆説シリーズの2・3と読んで、私にとってこれがイザワ本3冊目。ポテチについ手が伸びるみたいな状態で、今夏はこのシリーズとお付き合いかな、と半ば覚悟し始めている。
 ただ日本史再構築の大事業を週刊誌連載で行うというキツサからか(当然ですね…)、ここへ来て少々息切れも感じる。すでに他のレビューで指摘のある通り、話が憲法9条問題に絡んだ平和主義批判などに度々「脱線」したり、持説の能書きばかり目立ったり。
 とは言え、この停滞感には事情もあると思う。一貫して「宗教的要素の重視」を訴えてきた著者だが、古代から中世へと時代が進むにつれて、その力点に変更がある。これまでは御霊信仰を柱に怨霊や鎮魂の視点から歴史を見直してきたのだが、武士の登場を境にして焦点がケガレに移っている。ここで手間どっている印象。
 大伴黒主の正体はともかく六歌仙についての考察には説得力があったし、『源氏物語』がなぜ「源」氏の物語なのかという指摘にもハッとさせられた。つまり御霊信仰絡みの議論には相変わらずの冴えが感じられる。他方、武士の登場以降の記述はケガレ論を調味料にして従来の研究成果をなぞっているだけのように思える。やっぱりイザワ節の真骨頂は、怨霊・鎮魂話なのかなァ…
 という疑問も感じつつも、第5巻「中世動乱編」に突入するのココロだ!
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 平安貴族に現代日本人を見た, 2007/9/1
By 
紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫) (文庫)
「逆説シリーズ」第四作。とかく退屈で敬遠されがちな平安時代に綿密な考証を加え、数々の鋭い説を生み出している。

「六歌仙=怨霊」説は話としては面白いが、この件は謎が多過ぎて説得力に欠ける。著者は紀貫之が六歌仙を定めたと書いているが、それでは古今集の序文で貫之が六歌仙を貶している点と矛盾する。褒めないと鎮魂にはならないだろう。「刀伊の入寇」は教科書にも出て来ない話なので大変参考になった。私は井沢氏ほど言霊教を信じていないが、日本人の"平和ボケ"と"事なかれ主義"がこの時代から続いていると思うとゾッとする。普段あまり取り上げられない藤原氏"中興の祖"良房について詳細に解説してあるのも本書の価値を高めている。平将門論は既知のもの。「源氏物語=鎮魂の書」は首骨し難い。むしろ「枕草子=定子(敗者)のための鎮魂の書」と捉えるべきで、「源氏物語」は傲慢な道長の余裕と考えるべきと思う。「院政」の問題は人間のドロドロした怨念を感じさせ、保元・平治の乱の起因を明確化している。武士の登場に関連して、現在の非武装中立論を批判しているが、100%賛成である。阪神大震災の際、村山首相が自衛隊投入を即決していれば、被害は数分の一になったと言うのが定説である。平和(軍隊)論に関しては私もほぼ同意見なのだが、無理にケガレと連動させる必然性はないように思えた。それにしても「令外の官」、「北面の武士」とは懐かしい言葉だ。平清盛論は平凡。

歴史のエア・ポケットのような平安時代に焦点を当てて、現代の日本の諸問題にも通じる論を数多く披瀝したシリーズでも出色の出来の作品。
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