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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
卑弥呼は日巫女だった。,
By
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫) (文庫)
日本草創期の史料の少ない、また史料があっても、既存の史料の価値が時によって変化するこの時代を、極めて理論的に分析していて、読んでいてここちよかった。卑弥呼とはそもそも称号で、日巫女即ち天照神である、という氏の推論は、正否は別として、現在の魏志倭人伝にのみ頼り邪馬台国の位置を決定しようとする他のどの説よりも強烈なインパクトを受けた。時に学会批判が行き過ぎて、眉をひそめたくなるような部分もあったが、全体としてはシリーズのなかでも出色の出来だと思う。
27 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
おもしろい,
By りりしはおり (岡山市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫) (文庫)
なぜ和気清麻呂が宇佐神社にわざわざいったのか?かねてから不思議に思っていたことの解答が提示されている。もちろんそれが正しいかどうかはわからないが、寡聞にして本書以外にそのなぞに挑戦したものを知らない。出雲大社の内部構造についてはまったく知らなかった。他の資料によって確かめたいものだ。 他にも卑弥呼、アマテラス、スサノオなど神話の神々についての記述は非常におもしろい 著者の論理展開が非論理的であるとの指摘は聞くが、それはさておき興味深い本である。
27 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本史の盲点を鮮やかに浮びあがらせた記念碑的作品,
By カスタマー
レビュー対象商品: 逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫) (文庫)
怨霊と言霊と穢れ、これが著者の主張する言わば三位一体である。これらが日本の歴史をいかに支配しているか、古代と現代を自由自在に往復しつつ、著者は自らの推論をヨくことなく主張する。その主張は一見きわめて奇矯なものであるが、叙述をたどるにつれて反論の矛先は急速に鈍ってくるのである。とまあ堅い調子で始めましたが、この書を読み始めた時は正直何だか眉唾だなあと思いましたね。それがどんどん読み進むにつれて、目から鱗というか、頭の霧が晴れたというか、実に興奮しました。怨霊といい、穢れといい、何とも非現実的なおどろおどろしい、ちょっと見方を変えれば滑稽至極なものが、歴史の要所要所に見事ぴったりあてはまり、古代人の風俗生態、歴史的事件の解釈に威力を発揮するのである。何!度も読みさしてページから頭を上げ、深い吐息をつきました。私が発見したわけでも何でもないのに、まるでノーベル賞級の一大発見をした科学者のような心持ちでした。そこで不思議なのは、著者はどこでこんな確信を得たのでしょうね。私は読んだことはないのだけれど折口信夫あたりがひよっとして似たような論文を出していて、そこらが出発点なのだろうか。ともあれ、マンガよりも面白くかつはるかに為になる、画期的な歴史書が出てきたなあと感嘆しきりでした。日本という唯一無比の奇妙きわまる国の成り立ちは、ひょっとして、この怨霊・言霊・穢れという三位一体あたりにあるのかもしれない、と冗談ではなく真面目に考えている今日このごろです。
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