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逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす (岩波新書)
 
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逆システム学―市場と生命のしくみを解き明かす (岩波新書) [新書]

金子 勝 , 児玉 龍彦
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

市場や生命という複雑なしくみを解明する方法を著者たちは「逆システム学」と呼ぶ.それは,新古典派経済学や遺伝子決定論などの主流の学問研究を批判し,市場や生命の本質を多重フィードバックのしくみに見出すというものだ.経済学と生命科学の対話から浮かび上がる,まったく新しい科学の方法論.

内容(「BOOK」データベースより)

市場や生命という複雑なしくみを解明する新たな方法を、著者たちは「逆システム学」と呼ぶ。それは、新古典派経済学や遺伝子決定論などの主流の学問研究を批判し、市場や生命の本質を多重フィードバックのしくみに見出すというものだ。経済学と生命科学の対話から浮かび上がる、まったく新しい科学の方法論。

登録情報

  • 新書: 243ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2004/1/20)
  • ISBN-10: 4004308755
  • ISBN-13: 978-4004308751
  • 発売日: 2004/1/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By まる・ち トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 刺激的で面白い本だ。経済学と分子遺伝学との邂逅というのが、まず意外でワクワクする。大学の研究者というと、外から見ると閉じた世界で黙々と研究を続けるという印象だったが、このような学際的な出会いや活動というのがあるとは思わなかった。読後は、むしろこのような協働作業が少ないことの方が問題と感じるようになった。

 従来の研究アプローチに対して問題点を確認し、あるべきアプローチ方法を説明すると言うスタイルなのだが、分かっていて出来ないという事が多いのに気づいた。持論に固執して、その中で解決策を探そうとするあまり狭視野になっているのだとすれば、本書のような試みは大いに意義がある。

 現実の世の中で上手くいっていない部分は、多かれ少なかれ専門知識を持った人達によって運営されている。もし彼らのアプローチが本書の事例にあるような旧弊で現実を御し得ないものなのであれば(きっとそうに違いないが)、本書で提案している発想で改善して貰いたいところだ。理論で終わるのであれば先達と同じなのだから。

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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 楡岡
形式:新書
 ”逆システム学”ということばからは”リバース・エンジニアリング”を連想したので、全体論的な取り組みによる構造解明の方法かと思ってしまったがそうではなかった。要素還元論でも全体論でもなく、多重フィードバックに注目する方法論を提唱するものだった。

 経済、あるいは生物系という複雑系は、多重化されたフィードバックによって全体の調整がなされている。特定の構造にだけ注目し、それを反応させることで、系全体を制御しようという試みはうまく行かないことが多い。

 とはいえ、例えば人体はフィードバックだけで構築されるものではなく、その前提には当然各種器官の存在がある。逆システム学は従来の構造を否定するものではないが、構造だけに注目するのではもはや全体を制御するには足りない状況が生まれているという認識を示す。

 逆システム学提唱の前提には、逆システム学的方法論による旧来の方法論に対する批判があるわけで、それは本書において経済学と生物学における最新動向の紹介とそれに対する反省としてあらわれる。あらたな方法論に対して批判的な読者であっても、ここに書かれた現状分析には共感するものがあるだろう。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読み終えて 2011/3/5
By godhand
形式:新書
1、多重フィードバックとは何か?
 一言で言えば、複雑な調節制御機能である。つまり、我々の体を例にとってみても、一つの事柄が単一の結果を生み出すのではなく、多くの重なり合ったシステムが相互に関係を持ちながら、全体として機能しているのである。このことは、DNAの98%が調節に関与する部分であるというのが象徴しているだろう。ヒトゲノムが解明されたからといって、私たちの体が全て解明されたと考えるのは大間違いなのである。

2、逆システム学とは一体何であるか?
本文の例では、生命活動や経済活動をシグナルセンサー、シグナル伝達系、そして制御系という三つが複雑が絡み合う多重フィードバックからなるものとして考えていこうというものである。センサー、伝達系、制御系のどこかに異常が発生すると、問題が生じると述べられている。

3、逆システム学を考える事によって、一体何のメリットがあるというのか?
 歴史的にみて、個々の要素同士を結びつける考え方である要素還元主義、それに対して意義を唱えた人々が逆の完全主義を主張しだした背景がまずある。しかしこれらの両方とも、現代のように医療や経済に限定しても処理することが出来なくなってしまったのは事実である。そこで筆者たちが考えだしたのが逆システム学なわけだが、メリットとしては、多数の複雑に絡み合った要素同士を相互に扱いながら問題となる事柄へフィードバックしていけることがある。これによって、個々だけまたは全体を統一してみていた時には、解決できなかった現代の問題への最前の対処法を生み出すことができるのであろう。
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最近のカスタマーレビュー
目論見は失敗?
本書は,生物学と経済学の共通点を示しながら,複雑な対象を扱うための,従来の学問的枠組みの問題点を指摘し,逆システム学という新しいパラダイムを提示しようという野心的... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: DreamChaser
有用な結果がひきだせない理論 ?!
フィードバックやら複雑系やら要素還元論の話がでてきて 「逆システム論」 などということばがでてくると,かなり精密な議論をしようとしているのかと誤解してしまう.... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: Kana
生物、医学に閉じて議論してもらえるとうれしい
要素還元論でも、構造論でもなく、演繹的に説明するのではなく、現象を説明するという感じに読めました。
それなら、現象論ではないのだろうか。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/29 投稿者: kaizen
おもしろいけど、なんかな・・・
多重フィードバックやセーフティーネットという概念を用いて経済や生命活動を説明しようとした視点はとてもおもしろいと思いましたし、経済と医学生理学を結びつけた意外性に... 続きを読む
投稿日: 2008/11/5 投稿者: acrskym
重要なのは分かるが・・
 個々の反応ではなく、反応に至るシステム・制度から本質を探ろうとする指摘だととらえた。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/26 投稿者: pontakun
チャレンジングな一冊
大腸菌のゲノムではほとんどが要素である淡白の配列であったのに対し、人間のDNA配列のうち、要素である淡白の配列は2%以下であり、98%は調整制御にかかわる配列であ... 続きを読む
投稿日: 2006/6/21 投稿者: jmt01268
知の方向性を見る
... 続きを読む
投稿日: 2005/10/3 投稿者: daepodong
「障害をもった遺伝子が未来を作る」
... 続きを読む
投稿日: 2004/12/15 投稿者: kanti
生物学と経済学を知らない読者にも理解しやすい
生物学と経済学を知らない読者にも理解しやすいです。フィードバック制御の例の箇所は、自分で図解してみるのもよいです。本書を読めば、次々と新しい知識を獲得できます。逆... 続きを読む
投稿日: 2004/9/12
逆システム学そのものには興味深い
逆システム学の生命科学に対するアプローチは大変興味深いものでした。まったくの素人でも、この新しいアプローチによって生命のしくみが徐々に解き明かされるという興奮や期... 続きを読む
投稿日: 2004/2/29 投稿者: rgz-91
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