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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
愛らしいイラスト入りで不思議体験を如実に描写,
By tttabata (大阪府堺市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 逆さめがねが街をゆく―上下逆さの不思議生活 (単行本)
知覚心理学分野で逆さめがねの研究を専門にしている大学の先生(吉村浩一)と、工学部意匠工学の修士論文を書くために逆さめがね生活を経験した学生(川辺千恵美)が、共同で著した本である。横書きの体裁で、川辺ほか二人の被験者の奇妙な体験の報告と吉村の解説が、各左ページに簡潔に述べられている。右ページには、その体験を巧みに表現した、川辺自身による愛らしいイラストが配されている。報告、解説、イラストの三者がきわめて効果的に絡み合っていて、読者自身逆さめがねを着用したかのように、不思議な逆転の世界を深く味わうことができる。巻末の解説で吉村は、いろいろな違和感遊びを紹介し、逆さめがねはそれらのどれにもまして「正々堂々と、人間の思い込みに挑戦」するものであり、科学的解明の対象として、また、感性を磨く手だてとして、興味深いものであることを述べ、さらに、視覚的逆さが概念的逆さにつながる可能性にも言及している。心理学の研究対象を楽しいファンタジーとして提示することに成功しており、日常のものの見方、考え方について、ふと反省させてもくれる好著である。わずかながら、やや読みづらい表現(54ページ「2つの酔いは耳の中の前庭器官で起っていることが微妙に違います。」)が見受けられたのが、ちょっと惜しい。54ページの文は、「起っていること」が一つの事象を指すものと思い込んで読み進むと、「違います」に出会い面食らう。思い込みがなければ、読みづらくはないのだが、始めの部分を「2つの酔いの間では」とすれば、問題なくすらりと読めよう。
5つ星のうち 5.0
驚きの逆さメガネ実験報告,
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レビュー対象商品: 逆さめがねが街をゆく―上下逆さの不思議生活 (単行本)
上下逆さに見える眼鏡を着けて生活したらどうなるか?の体験記。約2週間程の期間での実験だが実感をそのまま素直に記録しており、変な細工をしていない分だけ興味をそそる。個々の体験が見開き2ページの左右に図解と対になって報告されており、体験が読者にも実感出来るよう工夫されているのも親切だ。 興味深い報告をいくつか。 1)頭や体を動かす度に目の前の世界も一緒に動いてしまうこと、 2)体が動くたびに ”視野の動揺”が起きるが、それもやがて感じなくなること、 3)目を見られていない時は自分の体が無いように思えるのに、目が合うと急に自分を意識すること、 4)分かり難くなる代表が、顔の表情と手書き文字で、特に前者は話し掛けてよいものかどうか戸惑うこと、 5)見える自己と感じられる自己のつじつま合わせのために、奇妙なボディーイメージが出来上がること、 6)この人間に取り付いてまだ日が浅い魂のように、頭と手足の動きがぎこちないこと、 そして何よりも驚かされるのは 7)はじめはまともに見えるものなど一つも無いのに、しばらくすると”正立感”が実感されて来ること、 8)眼鏡を外してから、再び着けると、自分の意志で自由に正逆反転した見えを行き来出来るようになる(所謂バイリンガル状態)こと、 など。 いろいろな事を考えさせられる貴重な実験報告だ(H14.4.24)。
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