5篇の短編からなっているが、目玉は書き下ろしの「逃げろ光彦」だ。それ以外の作品は、主に1980年代に、雑誌「問題小説」に掲載されたもので、この雑誌にふさわしく、エロティックな描写が行われている。それにしても、著者は長編にじっくりと作品に取り組むタイプなので、短編の作品は珍しい。しかし、本書に掲載されている短編は、意外な犯人が浮かび上がり、読み応えは十分にある。逃げろ光彦以外の作品には、もちろん浅見光彦は登場しない。
逃げろ光彦は、短編であるが、著者の本領が濃縮されている。
なかなかスリルがあって、面白いし、登場する内田センセも
コミカルで、良い味を出している。
短編故に一気に読める。
いつもと異なる「内田ワールド」を堪能出来る。