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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ファンタジーっぽい作品集。いいアンソロジーでした,
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This review is from: 逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫) (文庫)
ゼロ年代の日本SFのベスト集の第二弾。「ぼくの、マシン<S>」と同時に出たが、こちらの<F>は、時間・奇想篇ということでファンタジーっぽい作品が集められている。<S>も良かったけど、こちらの<F>も粒ぞろい。収録作品は次のとおり。 「夕飯は七時」 恩田陸 「彼女の痕跡展」 三崎亜記 「陽だまりの詩」 乙一 「ある日、爆弾がおちてきて」 古橋秀之 「光の王」 森岡浩之 「闇が落ちる前に、もう一度」 山本弘 「マルドゥック・スクランブル"-200"」 冲方丁 「冬至草」 石黒達昌 「延長コード」 津原泰水 「第二箱船荘の悲劇」 北野勇作 「予め決定されている明日」 小林泰三 「逃げゆく物語の話」 牧野修 冲方丁のマルドゥック・スクランブルの外伝は、ファンとして読めて嬉しかったが、それ以外の作品もとても楽しめた。 特に良かったのは、乙一、山本弘、石黒達昌、津原泰水、小林泰三、牧野修の作品。乙一、牧野修の作品はロボット、AIモノ好きの私にはピッタリだし、山本弘、津原泰水はお気に入りの作家でもあるが、驚きは石黒達昌の「冬至草」。初めて読む作家だったが、いい文章書くなぁ。 小林泰三のソロバンで計算される世界という設定も、仮想世界ものにヒネリを加えてあって、面白かった。 最後に、編者、大森望氏による「ゼロ年代日本SF概況」は、SFファンとしては読むべし。この10年の日本SFの活況ぶりがよく分かる。自分も結構読んできたけど、まだ読んでない本もあった。日本SFブックガイドとしても使えそう。 いいアンソロジーでした。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
プロパーSFではない作品中心の〈F〉,
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This review is from: 逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫) (文庫)
SFのFはフィクション。Fよりの作品はジャンル黎明期よりわが国SFの主流。ゼロ年代非リアルフィクション(って冲方丁のマルドックの外伝「マルドゥック・スクランブル“-200”」が収録されておりますが)ベスト短編小説集、Fより作品を集めた一冊です。 全12篇中、初出が一般小説誌である作品が6作。SF小説誌が2作(いや、3作かな?)。復活し、隆盛を迎え、そして拡散した(収束はしていないと信じたい!)この10年のSFを俯瞰できるのはもう一冊よりもこちらでしょう。だからといって非SF者向けとは必ずしも言い切れませんが。 白乙一の「陽だまりの詩」は生命とは何かを問うハートウォーミングな秀作。古橋秀之「ある日、爆弾が落ちてきて」は同名の短編集から。高校時代のクラスメイトと一字違いの少女にして爆弾(文字通り)とのラヴコメ。挿絵がないと、この作品がギリギリでよく練りあげられた傑作であることにあらためて気づかされます。 津原泰水「延長コード」。家出した死んだ娘(病的な虚言癖あり)の痕跡を探す父親の物語。これだけは私にはどうしてもSFであると思えなかったのですが……。 やはり白眉は表題作でもある牧野修「逃げゆく物語の話」。エロと幻想が絶妙なバランス。人型のメディア‘ラングドール’という道具立てが奇抜で、彼ら(書物である)がかかえているテクストが物語に散りばめられている体裁もこの作者一流の手法。 いくら熱心なSF者といえど、これだけ幅のある掲載誌の作品を全て押さえるのは(たとえSFが拡散していることをよく理解しているとしても)困難でしょう。初見の作品が、かなりある筈です。また、巻末にはゼロ年代に主要なSFの賞を受賞した作品一覧も収められており、資料的価値もあります。 入門書としても秀逸なのでしょうが、SF者にこそお薦めです。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
SFの周辺,
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This review is from: 逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫) (文庫)
2010年発行。山本弘や沖方丁などのど真ん中なSFも収録されてはいますが,どちらかといえばSFの周辺にある「すこし・ふしぎ系」のお話が中心。オールドファンの私としてしっくりきたのは,題名も懐かしの名作な森田浩之の「光の王」でしょうか。
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