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退化する若者たち―歯が予言する日本人の崩壊 (PHP新書)
 
 

退化する若者たち―歯が予言する日本人の崩壊 (PHP新書) [新書]

丸橋 賢
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

若いくせに元気がなく、動きが鈍く、疲れやすい。精神的に虚弱で、学校や仕事が続かない。若年層を襲う身心の不調や学力低下の原因は何か。歯科医である著者は、彼らの顎、歯列の異変に注目。下顎のエラは細く、顔は縦長で左右に歪んでいる。歯列は瓢箪型にくびれ、咬み合わせが悪い。これはまさに、生物学的退化ではないのか!? 長年の臨床経験から、咬合治療で不登校や神経症が改善される事例を紹介。さらに、モンゴルへの現地調査をおこない、遊牧民と現代日本人の顎や歯列の違いについて検証する。彼らの顔形や咬合力をみれば、なぜモンゴル相撲が強いのかも頷ける。日本人の退化傾向について実証しながら、時折、著者なりの仮説も交えている。例えば、最近、地べたにしゃがみこむ若者や小顔の女性が増えたのは、退化の象徴ではないのか!? そして、退化をもたらした戦後の文化的荒廃を憂い「いのちの保守主義」を唱える。崩れゆく日本人に緊急提言の書である。

内容(「BOOK」データベースより)

若いくせに元気がなく、動きが鈍く、疲れやすい。精神的に虚弱で、学校や仕事が続かない。若年層を襲う心身の不調や学力低下の原因は何か。歯科医の著者は、彼らの顎、歯列の異変に注目。下顎のエラは細く、顔は縦長で左右に歪んでいる。歯列は瓢箪型にくびれ、咬み合わせが悪い。これはまさに、生物学的退化ではないのか!?長年の臨床経験から、咬合治療で不登校や神経症が改善される事例を紹介。そして、退化をもたらした戦後の文化的荒廃を憂い、「いのちの保守主義」を唱える。崩れゆく日本人に緊急提言。

登録情報

  • 新書: 220ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2006/05)
  • ISBN-10: 4569647251
  • ISBN-13: 978-4569647258
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 494,109位 (本のベストセラーを見る)
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By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:新書
非常に問題の多い書である。

著者の述べる「噛み合わせが悪くなったことで、体調に異変を起こし、結果として無気力になる」ということが全く無い、とは言わない。しかし、基本的な認識に間違いが多すぎる。

まず、著者の言う「最近の若者は無気力」というのは、どういう理由で出たことなのだろうか? 著者がこの書で示すのは、日米韓中4カ国の高校生の勉強に対する意欲だけである。これが低いから意欲が無い、というが、国際比較でわかるのはお国柄だけであってこれが低いから「最近の…」とはならない。そもそも、勉強に対する意欲が無くとも、他に情熱を傾けていれば、それは「無気力」とは言えまい。

また、「凶悪犯罪の原因は噛み合わせが悪いから」もおかしい。著者は散々、団塊の世代と比較して、「かみ合わせが悪化した」と言うが、団塊の世代の方が人口比でも多くの凶悪犯罪を起こしていた事実がある。完全な矛盾である。

さらに、フリーター問題、ニート問題の原因が無気力だ、と言うのも間違いである。例えば、フリーターに対する意識調査では、多くの者が正社員希望をしている。なりたくともなれない現実があるのだ。社会構造の問題を気力の問題を気力の問題に矮小化すべきではない。ニート問題にしても同様だ。

ここに書かれている医学的な部分について、それが正しいのかどうか、私には判断しかねる。だが、明らかに著者の語る社会問題などの部分は間違っている。そして、要所要所に「私なら治療できる」「私のところでは受け入れている」という言葉が散りばめられる。要は、社会問題を、自らの病院の宣伝に利用しているだけではないのか?
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 清高
形式:新書
コアの主張

現代人は硬いものを食べず、運動しないので、歯が退化し、そのせいで心身に異常が生じている。心身の不調を脱したり予防したりするには、歯のかみ合わせを検討し、普段の生活でも硬い物を食べたり全身を使う運動をすべきだ。

評価

コアの主張は星5つレヴェル。しかし、疑問点が続出している。何点か挙げると、(1)比較の恣意性(p19の写真はどちらも典型的なものかわからないし、p136も縄文人、弥生人の年齢がわからないので比較できない)、(2)用語、知識の不正確性(2点挙げると、ニート=無気力ではない(仕事・学校・職業訓練に行かないことを単純に無気力ということは出来ないだろう)。教育基本法も「勤労と責任を重んじ」ている(教育基本法第1条))、(3)噛み合わせを強調しすぎ(全人医学の考え方では噛みあわせだけを強調すべきではないのではないか)、などである。これらが星2つで、疑問点を重視して全体としては星3つ。
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形式:新書
本書には2つの側面がある。

現代、日本の若者が抱える頭痛や腰痛、精神不安定、自律神経の失調など自分のまわりを見渡せば誰もが実感できるほど、悩んでおられる方の多い病に対する警告と示唆、そしてその改善に対する提案がひとつ。

もう1つは、本書のタイトルとなっている「若者の退化」に関する考察だ。

戦後まもなくから、アメリカの影響などからの食の乱れ、そして現代の退化へと進む過程が、人類の進化の視点などから示されている。

前者は、患者に対する歯科医としての痛みに対する共感に満ちているが、後者は正直、偏見と偏屈な思い込みに近いものを感じた。

その要因は、優位的な視点と思い遣りのなさが起因していると思われる。

そもそもすでに進化とは身体的なことを指すだけでなく、精神的な要素も内包するもするものとなりつつあるし、筆者がよしとするモンゴルの少女が例えば日本に暮らすことになれば、精神的な被害は筆者が「退化」とみなした若者のそれよりも甚大なものとなることは確実だ。

現状に自分を高度に対応させることが進化であるとするならば、違う捉え方もあるのではないかとさえ感じる。

先にあげた前者の内容が、非常に興味深く、また現代の若者に欠かせない要素であることは間違いのないことなのだから、その視点を本当に若者が生かせるものとした偏見や尊大でない共感を基とした内容であればどれほど本書が有用かと思わずにはいられない。
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