たまたま今日は、町内会の燃えないゴミの当番として、町内のゴミ集積場に朝から立っていた。ゴミの出し方にはいい加減な人などがずいぶんいることに気がつかされたし、また市の監視員の方がきめ細かくペットボトルのふたを取ってつぶしたりガラスビンを該当のケースに入れ直す作業に感心した。ただ、永年にわたってこういう作業をしている人にこれらのゴミの行き場を聞いても、はっきりとした答えが得られなかったのは残念である。
本書は、表題のとおり、自分の家からでたごみが、最終的にどのように処理されるのか、自ら歩いて、環境問題を考え実践していく本である。
それにしても、われわれは自分たちのごみが一体どのようなかたちになっていくのか、無知の部分が多すぎるという事実に愕然とさせられる。
埋め立て処理されたごみの山が、その後何十年にもわたって有害物質を排出し続けている事実。
また埋め立て場の問題として、地中深くのごみは好気性微生物も活動できずに分解が止まってしまい、十万年単位の年月を必要とするという信じられないような指摘。
さらに著者は、製造過程では多くの有害物質を出したり、分解に時間がかかり多くの海洋生物を死に追いやるなど環境への影響が大きい「プラスチックごみ」の問題を大きく取り上げている。
この結果、極力プラスチックのない買いものをしているという。
また、下水への有害物質、たとえば漂白剤、塗料、マニキュアのリムーバーなどにより、汚泥には様々な重金属や化学物質を含むことになることも指摘し、これらの汚泥が肥料として売られていることの問題点も指摘している。
以上から著者がささやかながら実践しているのは、リサイクルと環境に優しい商品を購入すること、不必要な商品は購入しないこと、できるだけコンポストなどを活用してゴミの量を減らすこと。など我々が通常実践すべき基本的なことである。
環境問題だエコだと盛んに言われているが、まず我々のゴミの行き場をしっかりと把握し、できれば自分の目で見た上で、身近で基本的なことから始めるのが大切なことだと感じた。